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第1話 早速やらかす。

  僕の名前は「ティル クロード」。

  周りの人からは、名前じゃなくて


大賢者(アークセイジ)


と呼ばれることが多い,,,


 僕はただ魔法の限界が知りたくて

魔法の研究をしていたら

 いつの間にかこんな名前がつけられていた。


 そもそも賢者って言うのは

魔法を本当に極めた人間に使われる言葉だ。


  確かに四大自然属性は

全て使えるようになったし、神聖魔法や暗黒魔法も使えるけど、

 まだまだ魔法の開発ができる!


 だから魔法極めたとは言えないのに,,,


 それに僕よりも魔法を極めている人は

いっぱいいると思うんだけどなー。


 そんな僕だけど、

遂に念願の魔法が完成したので

舞い上がっていた。


 僕が作った魔法は


『《カゲロウ》』


  簡単に説明すると僕の分身みたいなのと

魂の入れ替えができる魔法なんだ!


 しかも、僕の分身から僕に魂を

移動することも出来るんだ。


 何でこんな魔法を作ったのかって?


 それは、僕の人生が

めんどくさくなったからなんだ。


 だって、町に行けば沢山の人に囲まれて、

サインだとか握手だとかを頼まれる。


 それが嫌だから浮遊魔法を使って

王都まで行けば皆が僕のことを見ながら


「「飛んだ!?」」


 っていちいち驚かれるんだもの

おかげで最近は王都に行けてない,,,


 それとか、ちょっと大きな魔物が出てきただけで王様がやって来て


「お願いです。大賢者(アークセイジ)

あいつらを討伐してください。」


 見たいに土下座される

 王様に土下座とかやられると罪悪感が

凄いし止めて欲しいのに,,,


 というわけで少し自由な生活が

したいので『カゲロウ』を作ったんだ!


 でもまだ『カゲロウ』は使えない。

僕の分身を作らないと!


 そこで僕は分身魔法を使った。

この魔法は自分の分身を作ることが

出来る魔法なんだ!


 本来なら1時間で消えちゃうんだけど

僕は他の人より()()魔力が多いから

 僕が分身に消えろって

命令するまで永久に消えない。


 だから今回にはぴったりなんだ!


 そして分身に変装魔法をかけて

自分だとバレないようにする。


 最後に転移魔法で僕の分身を

王国の端に飛ばした。


 これで準備は完了だ。

  これで僕は「二つの人生を往き来する」

ことが出来るんだ。


  そう思うとなんだかワクワクしてきた。

 僕はそんなワクワクを胸に魔法を唱えた。


『《カゲロウ》』



▽▽▽



 目をゆっくりと開ける。

 そこには見渡す限りずっと草原が

広がっていた。


「やったー!!」


っと喜びながらその場で飛び跳ねた。

 どうやら魔法は成功したようだ!



 落ち着きを取り戻した僕は

これからどうしようか考えていた。


「うーん,,,やっぱり冒険者かなー」


  冒険者、それは自由な職業として有名だった。昼は魔物を倒して、夜は飲む。

 一度は男が夢見る職業だ。


 よし決めた、冒険者になろう!


 自由な職業これこそ僕が目指した職業だ!

 そして冒険者になろうと決めた僕は

ギルドを探した。


 まずはギルドで冒険者登録をしないと

冒険者にはなれないからだ。


 僕はギルドを探すために

『地形察知』を発動させた。


 『地形察知』は土属性の魔力を察知する事で

ある程度の地形が分かる魔法だ。


  魔力操作の応用なので

魔力操作が優れているほど範囲が広くなる。


 自分でいうのもあれなんだけど

僕は魔力操作には自信がある。


 この王国位なら端から端まで

地形がはっきり分かる。


 なのですぐに見つかるだろうと思って

探していると少し違和感を覚えた。


 ここから3キロ位離れた所の

魔力に闇属性の魔力を感じたのだ。


(おかしいなぁ~土属性の魔力に闇属性の魔力を感じるなんて,,,)


 僕は違和感を感じる方に足を踏み出した。



  3キロほどなら浮遊魔法でひとっ跳びだ。

 跳びながら僕は『魔力察知』を使用した。


 『魔力察知』は空気に混ざっている魔力を察知する魔法だ。

 これで周りにいる生物のことが分かる。


「これは!?」


 『地形察知』で違和感を感じた場所には

5つの反応を見つけた。


 反応のうち4つは人だ。

 こんな辺境に来ているので冒険者だろう。

  きっと依頼でここまで来たのだ。


 冒険者のうち二人は魔力が多い、魔法使いや僧侶なのだろう。

  残りの二人は魔力は少ないが

体に魔力を流して身体強化を使っている。

 きっと戦士や拳闘士なのだろう。


 バランスの良いパーティーだ。

しかし、


「不味いぞ」


 もう1つの反応、これは竜だ。

 竜とは、魔物の中でも一二を争う強敵だ。

  しかも魔力属性は闇、黒炎竜だ。


 このままじゃ、あのパーティーが全滅してしまう!僕は速度を上げ急いだ。



 その場所までいくと五つの影があった。

  一つはやはり黒炎竜。

そして残りの四つは、


「良かった。まだ生きてる」


 冒険者の四人は、皆怪我をおっているようだが命に別状は無かった。


 僕は冒険者と黒炎竜の間に着地した。


  どうやら皆、急に現れた

僕に驚いているようだ。

 僕は怪我をおっている四人に回復魔法を唱えた。


完全回復魔法(フルヒーリング)


 名前の通りどんな傷も完全に直すことのできる回復魔法の最終系だ。


 傷のふさがった四人は体のあちこちをを触りながら驚いていた。


(これで四人は大丈夫だろう。)


 僕は敵に目を向ける。

 《黒炎竜》魔物の王と言われる竜属の中でも一二を争う実力の持ち主だ。


 黒炎竜の強みはその桁外れな防御力である。

 五メートルの体全体を覆う黒く光る鱗。

 この鱗は物理攻撃、魔法攻撃に強い耐性を持っていた。


 その証拠に冒険者の一人が持っている剣がボロボロになっていた。


(なまはんかな魔法じゃ通らないな,,,でも,,,)


 僕は人差し指の先に魔力を集めた。

 集めた魔力の中から光属性以外の魔力を消していく。

 これで純粋な光属性の魔力が指先に集まった。僕は指先に集まった大量の魔力を全て黒炎竜に叩き出した!


神々の制裁(テオイ イディオム)


 指先から出た光は黒炎竜を飲み込むと同時に爆発が起きた。

 辺り一帯が土埃に飲まれた。



 土埃が消えると大きな穴が空いていた。

 さっきまで強い存在感を放っていた黒炎竜の姿は何処にもなかった。

 どうやら灰も残らない程の一撃を食らわせてしまったらしい。


「ヤバイよ!」


 目の前の穴を見ながら僕は叫んだ。

 これほどの穴を開けてしまうと、

 王国の騎手達に捕まってしまうかも知れない。


 そして後ろの四人を見る。

 どうやら気絶しているようだ。


 僕は魔物に襲われないように結界魔法を使い四人を結界魔法で囲う。


 そして僕は浮遊魔法を使いその場から逃げ出すのであった。

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