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仕事を終えて風呂に入り、寝ようとしたら毛玉が私のベッドの上によじ登ってきた。
どうやら私が使っている毛布が気に入ったらしい。
何度も毛玉用のベッドに送り返すがその度に私の腹の上によじ登ってくる。
生後二ヶ月程度の子猫だ、親が恋しいのだろうか。
数時間後、その場から微動だにせず腹の上に毛玉が陣取っていた。
これは全くの余談だが、二十数年生きてきて私の寝相が良かったのは生まれて初めてである。
私が起きるのと同時に毛玉は目を覚まし、バリバリと私の腕を引っ掻く。現在私の両腕は真っ赤な線があちこちに出来ていた。
起きてからエサを与えるとまたしてもモリモリと食べる。育ち盛りである。
寝ボケた頭を起こすのに少しだけ格ゲーのネット対戦を始める。
対戦中猫が背中から肩によじ登っt痛い痛い痛いヴォルカニック○ァイパーがファフ○ールに化けるからやめて。
対戦は負けました。
しばらくして姉とその息子三人が家に訪ねてきた。
新入りの毛玉が見たくてしょうがないらしい。正直な所見せたくない。
毛玉を見たちびっ子ギャングはテンション爆上げ。毛玉は必死で私の肩にしがみつく。案の定ストレスになっていたらし痛い痛い痛い落ち着け落ち着け。
姉がちびっ子軍団を残して帰宅。オイ、ちょっと待て連れて帰れやください。
母と一緒に子守りしながら毛玉の面倒を見る。チビ共が毛玉のストレスにならないように必死で遠ざけた。
午後に毛玉を獣医に連れて行く。爺さん猫のケージを使うわけにもいかないので適当な箱に入れて連れ出した。
動物病院で毛玉ぐらいの子猫を診察するのはやはり珍しいらしく、他の動物の飼い主たちが可愛い可愛い連呼しながらしきりに箱を覗いていた。
うちの子が可愛いのは事実だが(親バカ)、あんまり言うとそちらさんの子が嫉妬しますよ?
獣医に診せた所、結膜が少し腫れている以外に特に異常は見られないとのこと。ワクチン接種等は一週間経過を見てからだそうだ。ドライフードも食べさせて問題ないらしい。
ついでに爪を切ってもらった。これで多少はしがみつかれる痛みがマシになr痛い痛い痛い肩に乗るな。
動物病院から帰ってからトイレに連れて行くとようやく大小排泄した。尻を突かなくてもトイレはちゃんと出来ていた。
毛玉はそのまま私室のベッドに放り込んでおく。しばらく寝かせてやるとしよう。
ちびっ子ギャングが見に来ないように注意せねば。
無理でした。
毛玉が目を覚ましたので病院から処方された目薬を点し、トイレとエサやりを済ませた後ちびっ子一号が毛玉と遊びたいとワガママを言い出す。
今のところ落ち着いている様なので下ろしたのだが、甥っ子共は猫じゃらしを使って毛玉と大暴れ。結果毛玉が興奮気味に跳ね回る。
無理をさせたちびっ子一号を張っ倒してから部屋に毛玉を連れ戻し、しばらく撫で回してから一匹だけにしておく。
甥っ子が来る度にこれだと少々心配である。
名前が決まりました。6月に咲く花の悪茄子から取って『るな』です。