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しーちゃんも怒るのね。

先日 しーちゃんの家の近くで火事があった。

たまたま私の知り合いで家のすぐ後ろで家に直接の被害は無かったが

窓が開いていたため家中がきな臭い匂いが充満してしまい

しばらく臭くて家に居られなかったと言っていた。

子供火遊びで空き地の草が少し焼けただけで済んだのだった。

それにしても被害が無くてよかったものだ。


「そういえば〜しーちゃんの家の近くで火事があったんだって?」

私が聞いた。

「うん。空き地が燃えただけ」

しーちゃんが答える。

「それにしては消防車が何台も行ったよね?」

と私。

「あの時 私は美容院にいたんだ。なんだかきな臭くない?

 って騒ぎになって窓から覗いたら火事だったの。」

真由美が近くに居たらしかった。

「え〜!? その場に居たの?」

しーちゃんが聞く

「うん。それで店から通報したら もう通報された後だった」

と真由美

「知り合いの家の後ろだったんだけど 家中きな臭くて大変だったって言ってたよ」

と私

「だけどどうして空き地に火がついたの?」

と恵美子が聞いてきた。

「子供の火遊びだって!」

としーちゃんが答える。

「最初に通報したのは火をつけた子の親らしいよ!」

と真由美が言った。

「えぇ〜!?子供が家に火をつけたの?」

と今度はママが聞き出した。

「違うって!火は空き地の草!!」

としーちゃんが答える

「なんでマッチなんてあったのさ!」

と恵美子が聞く。

「そんなこと知るわけ無いけど普通は火をつけた子供が持ってくるんじゃないの?」

と私。

「わざわざマッチ持って人の家にきたの?」

とママが聞く。

「だから空き地で火遊びだってば!」

しーちゃんが ちょっと怒り出した。

珍しいことである。

「なんだ・・家じゃなくて空き地の草が燃えたの?」

やっと理解したママが言ったあと

「うん。私もやっと理解した。」

恵美子も続いて理解したようである。


どいつもこいつも話半分の奴ばかり 

おやつに心を奪われてて人の話を聞いてない。

いや・・聞こえないのである。


目に見える場所にマッチ=子供が興味=火遊び=火事

だからマッチは目に付いたところに置いてはいけない。

そういう法則が出来上がっていたようである。


それにしても悪戯した子供の親が通報って〜!?

燃える前に気がつかなかったのか?

いまどきの子らしくビックリして親に携帯電話で連絡を入れたらしい。

聞いた親もさぞビックリしただろうな。

だけど大事にならなくて良かった。

そんな事件だったが・・・

珍しいしーちゃんの姿が見られて嬉しい気がした私だった。




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