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不治の病

私たち8人は ちょっとしたボランティアの集まりで

ボランティアよりも終わった後のお茶飲み時間に命をかけている。

と言っても 言い過ぎではない仲間である。

このわずかな時間を大切にしている。

ただ この時間だけを共有している不思議な関係なのだ。


実はこの8人の中にメタボには縁の無い奴がいる。

許せない存在である。

最近 加わったあきちゃんと言う。

どうみても細い。

8人の中に居ると病的に見えるほどである。

健康的に見えない。

(世間に出ると普通のやせた人なんだろうが。。)

少し?←だといいのだが私たちは〜!?←大きな疑問。

ふっくらしているほうが健康的に見える。



これから彼女を育てるのが今後の課題であり

私の目標である。

彼女は最初のお茶飲みの時 目を丸くしていた。

「えぇ〜まだ食べるの?」心の中で そう感じたであろう・・。

「もう お昼はいらないね」と彼女は口にした。

おやつはおやつ!ご飯はご飯!!

これが私たちのポリシーである。

おなかいっぱい おやつを食べても針が12時を指したなら

昼ごはんの食べるのが習慣なのだ。


なぜなら

私たちは病気なのだ。

おなかが空いた!という感覚を最近味わったことが無い。

ウィルスに脳が侵されている。

この病気は恐ろしい。

感染力が非常に高い。

あきちゃんが感染するのは時間の問題である。


胸の取り外しが出来るママだが

この会に顔を出したときは鎖骨で金魚を育てられるかも〜!?

ってほど鎖骨を確認出来たのだ。

だが今は その鎖骨はどこに行ったのか?

胸と同じで取り外しが出来るのだろうか〜!?

もう何年も見たことが無い。

鎖骨は消滅してしまったのだろう。


あきちゃんが正常で居られるのは・・・!?

その日だけを楽しみにこの会に参加し続ける私である。


この感染力の強い病気の名前は

<トン病>と言う。

一度罹ると脳が侵されるので完治は出来ない。

不治の病である。






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