良いとこの奥様
恵美ちゃんとしーちゃんの会話
「いやぁ〜○○ちゃんって すっかりお嬢様に成長してるよね!」
「うん。そうだねぇ〜上品そうでお母さんとソックリだもん」
「え〜!?お母さんと似てないでしょう!?」
「ソックリだよ!」
「まぁ〜お母さんがしゃべらなかったら似てるかな?」
「お母さんも上品なしゃべり方だったよ!」
ここまで会話が続いて
「・・・・・・・・・・・」
2人は気が付いた。
お互いに頭に描いている○○ちゃんの顔が違う。
「ハハハッハハハハハハ・・・」
2人は笑ってごまかす。
「ところで しーちゃんの頭に描いた○○ちゃんって誰?」
恵美子が聞いたが
しーちゃんは なかなか答えない。
「○○ちゃんって・・・○○ちゃんなの?」
恵美子は 突っ込んで聞く。
そうである。
しーちゃんが頭に描いていたのは ママの娘のことだった。
「うちの娘が上品に見えるの?」
とご機嫌だったママが気が付いた。
「それじゃぁ〜しゃべったら上品じゃない親って私のこと〜!?」
「・・・・・・・・・・・」
しーちゃんは聞こえないフリをして
「このお菓子 美味しいね〜」
話題を変えようとした。
だがママは蒸し返す。
「私のことなの〜!?」
「そうみたいだよ!しゃべらなきゃ上品だって!!」
私が変わりに答えた。
確かにママが歩いている姿は どこかの良いとこの奥様に見えるのだ。
「歩いている姿は奥様に見えるんだから 良いじゃないの!」
恵美子が言った。
関取に見えるよりはマシだ。
と言うところで話は落ち着いたのだが、
関取に見える日は そう遠そうには思えない。
すでに変身している人が居ないわけでもない。
でも〜
今日はそのことには触れないことにしよう〜♪