心が浮遊中
最近気が乗らない。
ふきのとうも開いた。
つくしも顔を出した。
桜も咲いた。
だけど・・・気が乗らない。
私が通う施設の3階のトイレで・・・何かを見た。
見た気がしたのだ。
いや・・居た!と言うのが正しいかもしれない。
そのことが気になってお茶飲み時間に身が入らない。
周りの会話が耳に残らないのである。
この話をまだ誰にも話しては居ない。
あれは錯覚だったのか〜!?
私は3階のトイレに居た。
洗面所で手を洗い正面の鏡を何気なく見たときに
何かが動いた気がして振り向いた。
ドアが開いた個室の空間の真ん中辺りから顔が覗いていた。
ハッと思った瞬間に何事も無かったような
いつもの空間に戻っていた。
だが・・確かに そこに顔があったのだ。
その顔は空間から横に飛び出すように出ていた。
重力に逆らうように宙を浮いてたことになる。
私には その顔が笑いかけたように見えた。
そして消えたのである。
あれは夢か・・幻か・・・!?
それが気になって仕方が無い。
あの日以来 3階のトイレには行ってないが
別の階のトイレに入っても落ち着かない。
あれは一体なんだったのだろう〜!?
お化け?幽霊?
不思議に怖い気がしない。
また会えるのだろうか?
あの笑顔はバイバイ!と手を振っているようでもあり
「またね!」って声が聞こえてきそうでもあった。
不思議な時間を共用してしまったことになる。
次回 3階のトイレに顔を出してみようかな?
でも まだちょっと勇気が出ないな。
また笑いかけてくれる保障は無い。
それを考えると不安になる。
遭遇しない保証も無い。
しばらく一人でトイレにはいけないな。
まぁ〜あいつらと一緒に居れば
お化けも愕いて逃げ出すだろう!
それにしても一日も早く忘れたい。
何時ものようにお茶飲みを楽しみたいものである。