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穴の修復は不可能だった。

私に開いた穴を修復することにした。

シフォンケーキでロールケーキを焼いてみたのだ。

予想通りフワフワで口当たりがいいスポンジが焼けた。

あまりにも気分が良い出来栄えだったので

生クリームだけじゃなくフルーツの他に

プリンとコーヒーゼリーも入れてみた。

なんと それがメタボにバッチリ〜♪

満足なロールケーキが出来上がった。


スポンジの膨らみがいい上に中身もビッチリだったため

巨大な太さのロールケーキが出来上がった。

勿論 7人は大満足だった。

見た目も味も今までの中で一番だったと思う。

8等分してしっかり食べた。

どんなに大きくても残すことは無い。


あの日

私に開いた穴は塞がったが・・・

メタボに満足と言う文字は無い。


「おいしかったねぇ〜」としーちゃん。

「そうだねぇ〜」とあきちゃん。

「また食べたいね」と友子。

「みんな・・何を食べたの?」と恵美子。

「えぇ〜!?恵美ちゃん あたってないの?」

私は聞いた。

「何 たべたの?」と恵美子が聞く。

「恵美ちゃんがたべてないわけないでしょ!」

とママが答えた。

「えぇ〜食べてない!食べてない!!」

恵美子は過去は忘れたと言う。

「じゃぁ〜私も食べてない!」

しーちゃんまで言い出した。


「どんな味だったの?」と恵美子

「もう忘れちゃったね〜」としーちゃん。

「もう一度食べなきゃ思い出せないよね〜」

と二人で言い合っている。

それを聞きながら他の人たちも

「あぁ〜食べてないかもしれない」と言い出した。


メタボは痴呆症も発症するようである。

やはり ママが言うとおり私たち<トン病>は

脳の病気で間違いが無い気がしてきた。

しかも次々と転移していくようである。


一度塞がった私の穴は 

一段と大きな穴となって再発してしまった。

苦しい・・・私の病気を治すためには

ケーキを焼き続けなければいけないのか〜!?

で・・・食べ続け7人は育つ。


あ!私がメタボを育ててるの?

なぁ〜るほど〜

私が育ててたんだ〜!

次回からは7つに分けて私だけ痩せようか?

守れない無理な事を企んでみた。

食べてる7人を黙って見つめてるなんて!

・・・・無理に決まってるよね。。。


「敵わないから もう止めようかな?」

トントンが呟く

「ダメだよ!トントン〜自分に勝たなきゃ!」

例のウーロン茶のCMの続きが放送されていた。

私たちも自分に勝たなきゃ痩せることは出来ない。

痩せるも育つも

いつまでも仲良く8人で進まなきゃ〜♪

そう願って次回は何を作るか

お菓子の作り方を検索している私が罪なのか〜!?

それは もう考えないことにした。








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