修行を積んでね!
私が戻って来たとき
みんながワイワイ騒いでいた。
「何があったの?」と聞いてみた。
「今ねぇ〜若いいい男が来たんだ!」
えぇ〜!?
そんな珍しいことがあるのか?
この施設に若いいい男だなんて〜
どうもゴミの収集車に乗っていたらしい。
バイトなのかな?
今までは おじさんしか来た事が無いのだ。
それもまた感じの悪いおじさんなのだ。
<持っていかないでください>と書いてあるにも関わらず
ダンボールや古新聞を持って行ってしまう。
折角 集めているのに。。。
また それを目撃しているのに注意が出来ないのだ。
私がその現場に遭遇したら言えるのに!
それを言うことが出来ないマサ子ばかりが目撃する。
「また 持ち逃げされたの?」と私はマサ子を責める。
なぜ そんなことが言えないのか疑問になるが
彼女は道を聞くことも出来ないらしい。。
↑
恥ずかしがりやなのか?
いや! いや!!
決して そのようには見えない。
そんなマサ子はまめである。
無駄なことはしない。
チューブの上部を鋏で切って開き
中まで綺麗に使いきっているような まめさである。
大雑把な性格の私は見習わなければいけないのだろうが
チューブを絞らずに使い切った!と捨ててしまう私には無理である。
歯磨き粉だって
シャンプーを詰め替えたあとの あの袋だって
まだまだ使えるんだろうな〜!?
とは思うものの・・・捨ててしまう。
そんな私は いつまでも貧乏である。
そのいい男は 大きな荷物を持っていたママを見ると。
「重そうですね。手伝いますよ!」と声をかけて来たそうである。
稀に見る好青年である。
「私の魅力に負けたのよ〜♪」
はい!はい!!
そうでしょうとも。。。
あなたの魅力には誰も敵いませんよ^^
「もう少しで誘惑されちゃうところだったのかも〜!?」
と続く。
「仲良くなったら 合コンに呼んでね!」と恵美子。
みんなに悪いから着ぐるみ着たまま参加するそうである。
「ねぇ〜彼以外の人はいつものおじさんだったら?」と私
すると・・・
「パス!」誰もが声を揃えて答えた。
その前に あの好青年の声が聞こえてきそうである。
「ぼくだってパスだぁ〜!」
おばさんに甘い声なんか掛けては いけないのだ。
彼が次来る日を楽しみに待つ私たちが
彼に会えるのは何時の日だろう・・!?
そんないい男なら私も一度拝んでみたいものだ。
先日
コーラの自販機の点検にやってきたコーラ屋さんも若かった。
私の好みでは無かったけれど普通よりは上出来。
通常の挨拶のあと彼が聞いた。
「寒く無いんですか〜!?」
建物の中が暖かいので半そで半ズボン状態だったが・・・
雪国の冬ちょっと そのままの姿で車まで荷物を取りに走っていたのだ。
彼は私の格好にビックリして声をかけたようである。
「大丈夫ですよ!立派な脂肪着てるから〜♪」と返事をした。
すると彼は
「・・・・・・・・」答えに詰まって困ってる。
その彼の顔をみて
「そこは そんなことないですよ!」とか
社交辞令が必要な場所でしょう〜♪などと
言ってやりたかったが止めておいた。
↑
そう続けていたら彼は どんな顔をしただろう!?
教訓
おばさんに無闇に話しかけては いけない。
修行を積んでからでないと火傷しちゃうぞ^^