足が痺れた
あ・・足がしびれた。
感覚が無い。
フッと 隣を見るとママの顔が歪んでる。
どうもママの足も痺れているらしい。
お尻に根っこが生えたように
座りすぎていたらしい。
<正確には食べ続け過ぎた!>
であろうか〜!?
ママのひざの下あたりを人差し指で突付いてみた。
「にゃぁ〜〜♪」ママが叫んだ。
「お願いだから触らないで!」
と逃げ回るママが面白いので追いかけて
足を突付いて遊んだ。
ママは痺れた足を引きずりながら逃げ回った。
私は足の痺れた人の足を突付くのが趣味である。
ママの反応は特に面白い。
なぜかいつも<にゃぁ〜!>と叫ぶ。
驚いたとき自然と出てくるそうである。
彼女は前世を猫だと信じている。
「前世は猫で妖怪なの〜!?」
私は聞いてみた。
「そうよ〜化け猫なのよ〜♪」
実に楽しそうに答える。
「ママ!膝の裏側が真っ赤になってる!!」
どうして そんなに赤くなっているのか?
彼女の足の後ろ側が赤いのである。
「うん・・最近・・・正座すると内側が赤くなるの。」
本人は自覚していた。
「か弱い足が自分上半身の体重に耐え切れないみたい。」
彼女が言った。
「胸が重いし・・・」
と続く。
彼女の胸自慢が始まった。
「胸って太ると大きくなるよね!?」と
しーちゃんが言い出した。
「ぐる〜〜っと体の周りに肉が付くから
トップバストも大きくなるの!」
それって喜んで良いのか悲しむべきなのか
微妙な現象であると思うのだが・・?
「だから痩せると胸も無くなっちゃうのよ!」
と言うしーちゃんの説を聞きながら
それは困るなと私は思った。
「あぁ〜みんなの胸はあるんだかよく解らないからね!」
と言ったのは・・・・である。
あくまでも彼女の胸はデカイ。
と言うことにしておこう〜♪
私もまだフル装備の彼女の胸を見たことが無い。
一度でいいから連れてきて見せてもらいたいものだ。
「あれ!?」
よく見ると彼女の足に青あざがある。
「ねぇ〜何処にぶつけたの?痛くない?」
と聞いてみる。
「え・・・ぇぇ?」
彼女は自分の足を撫で回すように点検し始めた。
青あざを確認した瞬間
「痛い!」と呟く。
今まで気にもなっていなかった青あざが
痛く感じられるのだ。
嫌・・痛いと言わなければいけないと思う義務感から
発せられた言葉であろう。
青あざ=痛いの法則である。
血を確認したと同時に感じられる痛さと
同じ論理である。
「いやだわぁ〜彼ったらぁ〜」
昨夜のプレーで出来たあざなんだそうである。
自称30代のママは
若い彼氏と平日は毎日デートで忙しいのである。
という話になっている。
自称と偽証は同一語だったかしら!?
法廷ではないので深く考えないことにしよう。。
歩き出したママの青あざを突付いてみた。
「もう痺れて無いもんね〜♪」
勝ち誇ったようにママが言った!
おい!おい!
足の痺れじゃなくて
痛がってた青あざを突付いたんだぞ!
もう足の青あざは忘れられていた。