神様 お願い。
突然 マサ子が
「ねぇ〜宝くじが当たったら どうする〜!?」
「買ってるの?」と恵美子が聞いた。
「だから もしも!のはなしだって!」とマサ子。
「買わなきゃ当たらないんだから〜もしもも無いよ!」
と恵美子が言う。
恵美子は宝くじを毎回 買う。
抽選翌日 結果発表は見ない。
次回 購入のときまで結果は楽しみに取っておくのだ。
購入時 店で確かめて貰うそうだ。
それは恵美子の宝くじに対する礼儀なんだそうである。
買った宝くじを大事にする気持ちは
いずれ当選に結びつくだろう〜
そう私は信じている。
話は戻るが・・・
そうだねぇ〜
「みんなでハワイにでも行く〜!?」
とママが言った。
「小遣い込みで招待?」
とみんなはママの顔を見つめた。
「そうだね〜二回に分けて 私が両方に参加なら
小遣いも込みでいいよ!」
と返事が返ってきた。
「ハワイかぁ〜泳げないし〜面倒だから〜
その分 お金でくれる?」
と私が言ってみた。
すると
「えぇ〜私も その方がいいな!」って意見が多くて
ハワイ行きは却下となってしまった。
おごりでもハワイは遠すぎる。
<何処でもドア>で行けるのであれば行ってみたい。
現地はいいが それまでの行程がダルイのである。
休みには家で丸まってるのが一番。
そう思っているのだ。
フットワークの軽いママは
「いいよ!一人でランチに行くから!!」
「飛行機に乗って毎日 ランチを食べ歩く。」
っと言い出した。
ママはランチに目が無い。
毎日のように食べ歩く。
界隈で行ったことの無い店が無いほどである。
旦那の帰宅 一時間前に家に帰れば
後は何をやっていても自由なのだ。
その後は良妻賢母を演じている。
「ねぇ〜お金がいっぱいなのにランチなの?」
と聞いてみた。
「ディナーじゃ帰ってこれないでしょう?」
なるほど〜
あくまでも演じきるつもりである。
立派な女優魂に完敗した。
マサ子と友子はエステに行きたいと言う。
全身ケアに思いっきりお金をかける気である。
そして どうする?
新しい人生でも歩むつもりなのだろうか!?
確かに お金はいっぱいで若さを取り返したら
人生百八十度 変わるだろう・・・
変わらない人生を送るのは難しいことだと思う。
くれぐれも悪い男に騙されないよう注意してもらいたい。
私〜?
私は・・・・どうするかな?
とりあえず誰にも言わず何日か考える。
考えて考えて・・・考える。
10万持って買い物に行って何万使えるだろう〜!?
ほとんど使えずに帰ってくるに違いない。
大金を手にしたら何をする!?
想像すら出来ない。
根っからの貧乏性に困ってしまう。
思わぬ大金を手にすると人生が変わるだけではなく
見たこと無い親戚が増え友達を無くす。
と聞くが・・・・
人生が変わっても友達無くしてもいいから
宝くじに当選したい!
そう考えるのは私だけでは無いはずである。
あれ・・・!?
しーちゃんの声がしない。
あぁ〜また宇宙に行ってしまったようだ。
しーちゃんの意識は すぐ宇宙に旅立つ。
ブラックホールに飲み込まれてしまうのだ。
その話は いずれまたの機会に。。。
「神様〜どうか当選させてください。
お願いします。」