表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/54

怖いもんは無い!

メタボなんて怖くない。

一人になるほうが怖いから 嫌われるほうが怖いから

人の輪から外れられない。

その瞬間 忘れられるのであれば それだけでいい。

何の責任も 持てない 根拠のない会話が蜜の味。

お茶飲み話は病められない。



「あんた!何食べてるの〜!?」

それは しーちゃんの叫びに似た言葉から始まった。

「えぇ〜!?」

責められるママは 怯え顔で答えた。

「みんなと同じだよ〜」

確かに同じものを食べていた。

ただし お菓子クズが落ちるのでティッシュにくるんで食べていたのだ。

「紛らわしい 食べ方しないでよ! 別のものを食べてるのかと思ったじゃない!」

彼女らは8人

ここで食べるものは8個以上あるものでなければいけない。

数が足りないものは きっちりと分ける。

そんなルールが出来上がっていた。


さらにしーちゃんの 厳しいチェック。

「それ〜何にも挟まってないでしょう?知らなかったの? ただの2枚入りのお菓子だよ!」

しーちゃんの隣で真由美が2枚入りのお菓子を 2枚重ねたまま食べていた。

「薄かったから そういうお菓子かと思って食べだしたけど 今気がついたとこなの」

真由美は ボソボソと弁解した。


「しーちゃんたら〜食べながら よく周りをみてるね!

別に変わったお菓子はないよ!!」と言いながら周りを見渡す恵美子の視線が止まった。

「ねぇ〜そのキャンデー誰の〜!?」

机の上に一つだけ置かれたキャンデーにみんなの視線が集まった。

「だめだよ!私が貰ったんだから!!」

持ち主はしーちゃんだった。

「いいなぁ〜頂戴^^」という恵美子の願いも空しく

「いたましいからダメ!」無情なしーちゃんの一言。

「そのキャンデー私も貰ったから恵美ちゃんにあげるよ」と私が手渡したとき

残りの5人の視線が私の手のひらに釘付けだったのは 言うまでもない。

メタボな8人の会話はいつも食べ物とダイエットの隣り合わせなのである。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ