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断絶の糸

作者: 琉ヶ嵜 翠

 誰かが嫌いなのは仕方がない。好みは人それぞれだから。でも、その好みを押し付けないで。あなたが嫌いだからって、私にまで嫌いになるように強要しないで。彼女と仲がいいからって私のことも嫌うのはお門違いだと気付いて。


 ねぇ、どうして。

 どうしてそうなってしまうの。


 私はただ彼女の方を向いただけ。あなたはそれを彼女と楽しくおしゃべりしていると断定した。偶然向いただけだというのに。


 あなたは突然姿を消した。私たちが探しているとも知らずに。それなのにあなたがよこした言葉は「あの子といるのがムカついた」

 私は偶然横を通りかかっただけ。


 何も言葉をかけずにいなくなったあなたをずっと待っていたのに、いなくなったのはあなたの方なのに、心配して探していたのに、どうしてあなたは私を裏切り者と呼ぶの。


 その言葉が、私にとっての一番の裏切りだというのに。


 あなたは何もわかっていないという。だけど、何もわかっていないのはあなたではないの。何もわかろうとしないのはあなたではないの。


 所詮私たちはここまで脆いもので繋がっていたに過ぎないのでしょうね。

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