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異界拉麺店主手記  作者: 月丘 涼
第一章 とりあえずの一杯のための材料
9/21

第八話 一杯できました

 叉焼(チャーシュー)。それはラーメンの定番の具材である。


 店のラーメンにはほぼ確実に入っているものだが、スープと同じくらい作り方が店によって違うものである。

 日本での書き方は焼豚だが一般的に日本でチャーシューと呼ばれているものは大抵文字通りの焼豚ではなく煮て作ったものが多い。

 それによりとろける様な食感を出す店もあれば、ハムみたいな形式のものもある。

 もちろん、焼豚の形式で作っている店もある。


 本日も冒険者ギルドの貸し工房からお送りいたします。藤森 次郎です。

 昨日失敗した豚の具材に挑戦しつつ、今日は1杯を完成させようと思っている。

 "豚の具材"っていうのは、今日作るものがチャーシューって言うカテゴリに入るか微妙だからだ。

 醤油が使えない弊害がここにも来るなんて……市場での大豆及び醤油、味噌探しは毎日の日課とするしかないな。

 

 まずスープを作る。

 昨日のスープから豚肉だけ抜いて、あっさり鶏がら系にして、鍋に火を入れる。

 灰汁を取りつつ、麺の生地をこねる。力を入れてこねる。鹹水を数滴馴染ませてこねる。冷蔵庫に寝かせる。

 よーやく豚に辿りつきました。

 と言っても本日やることは、煮るだけ。

 昨日のうちに塩で揉んで寝かしておきました。

 というわけで鍋にどーん。

 今回はまな板や包丁、ボールなどを洗ってたらスープを煮込み始めてから2時間経ちました。早いね。

 スープをこして、もう一度鍋に。3つ目の鍋に水を張り沸かし始める。

 豚肉を鍋からとって、分厚くカット。一切れ味を見みます。



 ・・・・・・うん!しっかり味はついてます。これならチャーシューと言っても大丈夫じゃないだろうか。


 麺棒で生地を延ばし麺の細さに切っていきます。

 3つ目の鍋の湯が沸騰したので鍋に麺を投入。

 どんぶりが無いので、大き目のお椀に塩を入れて、スープを注ぐ。

 麺が茹で上がったので、ざるでしっかりと水気を切ってお椀へ。

 チャーシューと細ねぎをのせて完成!


 いただきます!

 まずはスープを一口。そして麺をすする。

 

 おぉ。


 ラーメンだ!ラーメンだ!!自分で最初から最後まで作った初のラーメンだ!!!

 なんとかできた!よーやく食えた!!でも素人感が抜けないし、醤油、味噌も食いてぇ!!

 普及させて、研鑽されて俺より美味いやつを作るやつが出てくるまで、まだ終わらねぇ。


 俺たちの戦いはこれからだ!

 


最終回っぽい台詞吐いているけど終わりませんよ?お、終わりませんよ


第六話でまだまだ先が遠いって後書きで書いてましたが、予想外に短くなりました。

いやね、本当はスープに塩ダレ回、スープ回、って分けてそのあとで具材を3回書こうかなって思っていたんですが

調べても調べても素人が作れそうなレベルで、塩ダレから作る手作りラーメンが無くて塩ダレ回が没。

具材に至っては、後から少しずつ追加できるしいいや、ってチャーシュー(の代わりになる物)だけになりました。

いや~怖いですね。

さて、次回からは屋台編になるつもりです。

普及への道はまだまだ長い(今回は真実になると思います)


誤字、脱字、感想、ツッコミをお待ちしております

3月23日分200ユニーク突破。ありがとうございます。これからも精進します。

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