第七話 塩スープとチャーシュー
塩。それは活力
昔、塩は高級品であったとされる。機械による高速乾燥および大量生産ができる現代ならまだしも、昔塩作りにかかる労力は相当なものだったという。
兵士や軍人を表すソルジャーやサラリーマンの語源は塩から来ているように、塩自体が給料とされているほどだったのだ。
確かにミネラルが不足気味だと、力が出ず、体調不良になる。まぁ取り過ぎにも注意が必要だが。
そんなわけで、昨日麺作りに一定の目処がたったので今度はスープを作るよ。
元祖ラーメンである醤油で作りたかったけど、醤油は無い、味噌も無い。大豆は合ったけど、一から作るには熟成に時間がかかる。
というわけでスープのベースは塩一択になります。いずれ醤油、味噌も作りたいけど。
中世ファンタジーだから冒頭の通りだと塩は高価じゃないかって?
いや、それが塩作り専用の魔法具があるらしくて、結構安価になっているんだよね。
さて、塩ラーメンのスープの作り方は、知っている限り2パターン。
・塩ダレを作って、スープで割る
・塩をスープで割る
凝った塩ダレも作ってみたいけど、流石に初心者なので、楽な方で作ります。
名水であるドコロダイの湧き水をズンドウ鍋に入れ、そこにタコ糸で縛った豚肉をドボン。
あとは丁寧に洗った鶏がらと、たまねぎ、長ネギ、しょうがを投入する。
灰汁を取り除きつつコトコト2時間。これ以上は肉が硬くなるので、豚肉をあげて、そこからさらに1時間煮込む。
その間に豚肉切って、食べてみる。
・・・・・・うん。肉と出汁の味はでてるけど、塩とか入れてないから塩気がない・・・・・・
チャーシューを作りつつ、スープを取る方法があったような気がしたから試してみたけど、考えてみたら醤油に漬け込んでいた。
んで現段階で、塩分をあんまり入れたくなかったら、塩を擦り込むとかせずに、入れただけだったんだけど。
あとから味付けって煮豚じゃできないじゃん。
スープとは分けて考えるべきだな。
スープの味は素人が作ったにしてはよかったし、塩の調整も覚えた。
次はもう一回具に挑戦だな。
プロローグと1話を投稿してから1週間で約1000ユニークありがとうございます。
誤字脱字報告や感想をお待ちしております。