表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異界拉麺店主手記  作者: 月丘 涼
第一章 とりあえずの一杯のための材料
8/21

第七話 塩スープとチャーシュー

 塩。それは活力


 昔、塩は高級品であったとされる。機械による高速乾燥および大量生産ができる現代ならまだしも、昔塩作りにかかる労力は相当なものだったという。

 兵士や軍人を表すソルジャーやサラリーマンの語源はソルトから来ているように、塩自体が給料とされているほどだったのだ。

 確かにミネラルが不足気味だと、力が出ず、体調不良になる。まぁ取り過ぎにも注意が必要だが。


 そんなわけで、昨日麺作りに一定の目処がたったので今度はスープを作るよ。

 元祖ラーメンである醤油で作りたかったけど、醤油は無い、味噌も無い。大豆は合ったけど、一から作るには熟成に時間がかかる。

 というわけでスープのベースは塩一択になります。いずれ醤油、味噌も作りたいけど。

 中世ファンタジーだから冒頭の通りだと塩は高価じゃないかって?

 いや、それが塩作り専用の魔法具があるらしくて、結構安価になっているんだよね。

 さて、塩ラーメンのスープの作り方は、知っている限り2パターン。

・塩ダレを作って、スープで割る

・塩をスープで割る

 凝った塩ダレも作ってみたいけど、流石に初心者なので、楽な方で作ります。


 名水であるドコロダイの湧き水をズンドウ鍋に入れ、そこにタコ糸で縛った豚肉をドボン。

 あとは丁寧に洗った鶏がらと、たまねぎ、長ネギ、しょうがを投入する。

 灰汁を取り除きつつコトコト2時間。これ以上は肉が硬くなるので、豚肉をあげて、そこからさらに1時間煮込む。

 その間に豚肉切って、食べてみる。


 ・・・・・・うん。肉と出汁の味はでてるけど、塩とか入れてないから塩気がない・・・・・・


 チャーシューを作りつつ、スープを取る方法があったような気がしたから試してみたけど、考えてみたら醤油に漬け込んでいた。

 んで現段階で、塩分をあんまり入れたくなかったら、塩を擦り込むとかせずに、入れただけだったんだけど。

 あとから味付けって煮豚じゃできないじゃん。

 スープとは分けて考えるべきだな。

  

 

 スープの味は素人が作ったにしてはよかったし、塩の調整も覚えた。


 次はもう一回具に挑戦だな。



プロローグと1話を投稿してから1週間で約1000ユニークありがとうございます。



誤字脱字報告や感想をお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ