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異界拉麺店主手記  作者: 月丘 涼
第一章 とりあえずの一杯のための材料
7/21

第六話 内職したっていいじゃないか

 魔法具。それは日常のツールであり切り札。



 さて、やってきました調理場。

 さっそく鍋に湯を沸かし、その中に昨日作った岩をあらかじめ粉々に砕いたものを投入する。

 念のため、8時間ってことにしておいたけど抽出にかかる時間がどれくらいなのか分からない。

 ただ、かなり長期戦になることだけは間違いなかった。

 もしかしたら8時間火の番しっぱなし、しかも焦げ付く心配も無いので火事にさえ気をつければほぼ放置。

 流石に暇なので、調理場でも作れる魔法具を作る。

 食器とか店舗とか材料とかの初期投資も必要だし、初めは人気が無くて採算が取れないだろうから資金は必要だ。


 魔法具には

 ・自分の魔力をエネルギーとして使うタイプ。

 ・魔石を組み込んでそれエネルギーとするタイプ。

 の2種類がある。

 あ、魔石っていうのは魔法を使うために必要な魔力が固まって出来たとされる鉱物です。この世界では電池のような使い方がされています。そして、今使っているコンロも魔法具で魔石をエネルギーとしている。

 今回作ります魔法具は、こちら魔石型のプロテクトリングA++。

 効果は『1回だけ致死ダメージを防いでくれるシールドを発動。ただし任意で発動できるものではなく。リングの許容量以上のダメージは防げない』

 死にそうな時に守ってくれるがダメージが強すぎると防ぎきれないのでお守り程度にしておいてね。と言う感じのアイテムだ。

 役に立たないように見えるがこれが結構需要がある。

 常に危険と隣り合わせの冒険者には不意打ちからの一撃死をある程度防いでくれる。

 子供のお守りにもよし、持っていて損はない一品なのだ。

 俺が作るのは、そのプロテクトリングシリーズの中でも許容ダメージ量が最も多いとされる最高級品。

 普通のやつがCで7ランクも上のものだ。今のところ俺にしか作れない。

 プロテクトリングは台座にはめ込む魔石の中に、製作者の魔力で魔法陣を刻み込むことで作れる。


 Cの作り方を教えてもらってから、その魔法陣を余分を削ったり、追加したりと改良して売り出したら既存のA+より高い効果になっていたらしい。

 なんでもSランク冒険者がそのおかげで助かったらしいので余計に需要が増えた。冒険者ギルドから少しでもいいから納品してくれとせっつかれるほどだ。

 ただ、作るのに時間が正直かかる。魔石の中に刻む魔法陣がかなり精密作業なので1時間に1個くらいしか作れない。

 まぁ煮込んでる間は時々火を見ながらせっせと作りますかね。

 

 

 さて、5時間煮込んで、火を止めて1時間経ちました。

 おぉ、砂は下に沈み、上のほうは綺麗に澄んでいる。

 この上の液体をポーション類を入れる小瓶につめていく。

 出来る限り入れたところで、残りの砂をゴミ箱に廃棄して、一回鍋を洗う。洗剤は、地球で使っていたような感じの液体洗剤だ。

 ここらあたりはしっかりしている。

 鍋にもう1回水を張り、湯を沸かす。

 その間に、試作の麺を作る。といっても、今回は作った液体が鹹水として機能するかどうかだけを見るので量は少量。

 そして、使ったやつと使ってないやつでコシの比較をするために二つ作る。

 小麦粉に少しずつ水を入れつつ、力を入れてこねていく。

 丸く整うくらいになったら、二つに分け、片方に鹹水を入れてもう少しこねて両方を冷蔵庫(魔法具)の中に入れて30分寝かす。

 ・・・・・・こねる前に、湯を沸かす意味が無かった・・・・・・orz。

 

 両方とも生地がしっとりしたので、麺棒伸ばし、麺の細さに切る。

 そして片方ずつ同じ時間茹でて、しっかりと水気を切り、コシを確かめる。

 よし!ちゃんと鹹水を入れたやつのほうがコシがある。

 何とかなった!

 これで麺はなんとかなった!次はスープだ!

章名を入れさせていただきました。

まだまだ一杯のラーメンが出来るまでの道のりは長そうです


3月23日一部修正

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