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異界拉麺店主手記  作者: 月丘 涼
第二章 認知度を広げるために見られる屋台
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第十七話 悩みスパイラル


 料理とは科学だ。


 

 何度も何度も実験し、配合を変え、時間を変え、切り方を変え、理想の味を作り出す。


 そのために1回1回の、使った材料とか時間とかを記録しておきたいんだけど、紙がない。

 羊皮紙は高価で、植物素材の俺が知ってる"紙"は存在しない。

 一応テレビ番組とかで、手作りする方法は何度か見たのでうろ覚えなところがあるが何回かの失敗を乗り越えればやれないことは無いと思うんだけど。

 記録のためにこいつを作るべきかどうかを悩む。

 紙のために時間を割かずにラーメンにこだわるべきか。


 う~ん。


 あと、グランドルーワで紙の革命を起こしていいのかってとこも引っかかってる。

 生活しようと思えば一応は生計が立てられるレベルにはなっていたんだし、

 異世界ものにありがちな領地経営とかはしていないんだから無理に紙を作って莫大な利益を得る必要もない。

 ラーメンを普及させて食文化を革命しようって人間が産業革命を起こすの気が引けるっていうのもあれだけど、

 産業革命ってやったら、世界の本来の進歩消しちゃう気がするんだよね。

 食文化はなんか塩と素材の味でどや顔ってひどい状態なので引き上げても大丈夫だと判断したい。


 悩むなぁ。


 どれくらい悩んでるかって言うと、考える人の石像が頭痛するくらい悩んでる。


 はぁ、気分転換に市場でも覗くか。なんか目新しい食材無いかな。

つ、作りたい話は決まっているのにそこまでを結ぶ話が作れない。

ああ、もう、まただよ。

どうしよう。

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