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異界拉麺店主手記  作者: 月丘 涼
第二章 認知度を広げるために見られる屋台
13/21

第十二話 こいつも普及させなきゃ無理なの?

箸。それは優秀な食器である。


地球では主に東アジア地域で用いられ。地球では世界の3割が箸を主に使って食事をしていると統計が出ている。

また最近では宇宙飛行士が宇宙での食事の際に食べ物をしっかりと持つことが出来るので、活用されているらしい。


が、グランドルーワ(少なくとも俺が旅をした地域)には箸が存在しなかった。

俺は、今までの旅でそのことが分かっていたはずなのに、箸を食器として出してしまった。

そして世界をまたに駆けて商売をする商人ギルドの支部長も存在を知らないとなるとこの世界に箸は存在していないことになる。

つまり


ラーメンを普通に食べてもらうには箸の普及もしなきゃならない。


仕方が無い。こーなったらカップヌードル方式だ。

「・・・・・・失礼しました。その木の棒は箸という食器でありまして、俺の故郷ではかなり馴染みのあるもので今回の料理にはこれだったのでつい出してしまいました。代わりのフォークを配ります」


記憶違いで無ければ、カップヌードルはいつでもどこでもどんな国の人間でもラーメンを食べれることを開発コンセプトにしていた。

結果、"フォークを使って食べるラーメン"として、発売当初は歩行者天国で社長自ら歩行者天国で路上販売していたとされる。


本音を言えば箸で食べてもらいたいんだけど。

『なれないもので食べれません』よりはマシだ。

「では、改めて」

その場にいる人間は、麺をフォークで綺麗に絡めとって丸くする。

当然啜る余地などありゃしない。


「このスープは美味いな。冒険者や若い連中が好みそうなガツンとしたうまさがあるぜ」

「そうですね。確かにこの濃いスープは例があまりないでしょう。特許に値するでしょうね」


啜ってこそラーメンだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

啜らない麺料理なんてパスタくらいしか知らん!


「皆様、次は麺をフォークに巻かず、引っ掛けるようにして口に含み吸ってください。それがその料理の本来の食べ方です」

落ち着け、ここでキレたら台無しだ。計画が頓挫する。

「ふむ・・・・・・音が立って下品な気がしますが本来の食べ方なら仕方ありませんね」

なんでそんなに西洋っぽい常識になってんだよ!

とツッコミたくなったが、皆さんちゃんとやってくれました。

1回啜ると皆さん続けて啜ってくれました。ガツガツやってくれました。

フ、フハハハ。嵌ったなラーメンの魔力に!


「こりゃ、うめぇ。麺を吸う(啜るという表現がないので)と麺に絡むスープの旨みが突進してくるぜ」

「下品かもしれませんが、このほうが確かに美味しい。むしろこれ以外ありえない」


そこから先は表現するのも億劫なようで、スープも残さず食べてくれました。

(5+1)÷2=3 


ひさびさに評価ポイントついたらこれでした。

精進・・・・・・うん、精進


誤字、脱字、感想、ツッコミをお待ちしております

あと、小説情報に入れるべきキーワード募集中!


3/31 誤字訂正

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