短編の間#2- 有人島にて遭難す
掲載日:2026/02/03
ブラック企業で働く田淵純一は今日もいつも通り残業に勤しんでいた。
暗がりの一室に栄養飲料が散らかるデスク。目に悪い光を今夜も浴びている。
今日も俺は残業生活。上司は俺に仕事を投げ、颯爽と船に乗る。
ついでに俺も船に乗っている。気付けば船に乗っていた。
揺れる船内、珍しく同じ景色にとんぼ返り。島が散らかって見つからない。
どこへ向かっているのだろう。
ある島が大きくなって見えてくる。俺はここまで流れ着いてしまったのか。
それなら火を灯さないと、
漂流物を探さないと、
サワガニを捕まえないと、
何もかも揃っている。だがここは理想郷のレジュメ。
俺は何をして、何ができるのであろうか。




