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私の婚約者が恋焦がれる美少女の正体、もうばらしてもいいですよね?  作者: 相有 枝緖


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1/1

我慢はほどほどに。

よろしくお願いいたします。


※短編にしそこなったので、一話で完結とします。

 皆さんは、投稿前にきちんとご確認くださいませ…。



「絶対お前じゃない!あのご令嬢は、お前なんかよりずっと可憐で美しかった!同じ色合いなのにくすんだお前と違ってな!」

舞踏会で、婚約者のティートが叫んだ。


「さようですか」

いつものことなので、リアンナはすん、とした表情で言った。

こちらを睨んだティートは、友人の元へ行った。


顔合わせの時から、「子爵家の娘だがお前じゃない」と何度も言われた。

しかし、子爵家の娘はリアンナだけ。確認もせず婚約を押し付けたのはティートなのに、罵倒するばかり。

こちらから婚約解消を求めても、ティートは「初恋の君をリアンナが隠している」と思い込んで拒むのだ。



「相変わらずか」

「お兄様」

リアンナと同じ色合いの兄は、ガチムチで背の高い騎士だ。

今日のパートナーである。

ティートは、エスコートなどしたこともない。


「ねぇ、もういいでしょう?」

「いやしかし」

兄は言い淀んだ。


「このままでいいと?」

「まさか。しかし俺にも体面というものがな。おっと、友人だ」

「お兄様!」

ティートも酷いのだが、兄も大概だ。



婚約からすでに2年。

新しく婚約を結ぶなら、もうタイムリミットだ。


さすがのリアンナも、そろそろ堪忍袋の緒が切れそうであった。


ティートが近くまで来た。

「お前なんか、彼女を見つけ次第捨ててやる!行き遅れればいい!!」


ぶつり、と切れた。


「もういいです。お教えします」

「やはり隠していたか!」

「いいえ」


リアンナは、ポケットに入れていたロケットペンダントを開いて見せた。


「これは……。あ!この少女だ!」

ティートは、肖像画にかじりついた。

両親と幼少期のリアンナと、年上に見える美少女。


「この少女はどこだ!」

「ティート様」

「お前と違って、さぞかし美しく――」


「兄です」


「は?」


ティートは固まった。


「だから、兄です」

「な、何を世迷言を。あの御人がまさか」

「兄は昔、私のドレスを羨ましがって。母が面白がってドレスを仕立てたんです」

「う、嘘、だろ?」


唖然とするティートに、リアンナは淡々と述べた。

「事実です。ティート様から婚約の打診があった時点でお伝えすべきだったのに、『男の矜持』がどうとかで、秘密にしたのは兄です。くだらない。さて、どうされますか?兄に乗り換えますか?」


顔色を変えたティートは、半泣きで首を大きく横に振った。


舞踏会でのやりとりだ。

兄の昔の女装のことも併せて、しばらく噂になった。



婚約は、無事に解消された。



読了ありがとうございました。


1000文字は難しかったです。

説明が足りない……。


旧タイトル(ネタばれタイトルのため没になりました)

婚約者の初恋相手が劇的ビフォーアフターを果たした兄(ビフォー)である件について

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