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第四回なろうラジオ大賞用

紙一重の天才

作者: 城河 ゆう
掲載日:2022/12/06

作中の偉人に関する記述は、ネット情報のつまみ食いで、諸説あります。

ご了承下さいm(_ _)m

 『馬鹿と天才は紙一重』等と言う言葉がある。


 ある分野で“天才”と呼ばれている偉人でも、別の分野では馬鹿にされていたり――


当時は先進的過ぎて理解されなかった人が、後世で評価されて“稀代の天才”と呼ばれる事もある。


 頭の中に独自の理論や世界を持ち、臆する事無く、そこに向かって邁進できる者達を“天才”と呼ぶのならば――


「――僕は間違いなく、天才と呼ばれるべき存在だと思うのだが、どう思う?」

「前触れも無く、何急にトチ狂った事言い出すんだ、お前」


 前の席に座る我が親友が、ゴミでも見るような目を向けてくるが、それもまたよし。

 “真の天才”への道は、周りから愚か者扱いされてからがスタートなのだから。


「いや、僕ってさ、世で“天才”と呼ばれる人達と、共通点多いじゃん?」

「――あり得ねえと思うが、念のため聞いてやる。 例えば?」


 ふふふ、よくぞ聞いてくれた!


「例えば、有名な発明王、エジソン! 彼は学校の教師に『脳みそが腐ってる』と言わしめる程の落第生だったらしいんだ! ほら見て、僕と――」

「エジソンは化学が得意だったわけだが、通知表の平均成績が1.2のお前に、得意分野なんかないだろう」


 …………


「な、なら、絵だ! ピカソはどうだ!?」

「幼児の落書きを、画家の作品と同列に語るのは不敬が過ぎる」


 ………………


「じゃ、じゃあ、死後に評価されたシューベルトは!?」

「シューベルトは別に死ぬまで評価されなかった訳じゃない。 死んだ後に未発表の名曲が多数見つかって評価が上がっただけだ。 実際、生前にも彼の才能を見抜いていたファンが多数いたらしい」


「なら僕だって――」

「そもそも、評価を得られる部分が、今の所無いんだから、寝言は寝て言え」


 ……………………


「なんなんだよっ、お前はさっきから! それじゃまるで、僕がただの馬鹿みたいじゃないか!」

「心配するな――」


 あ、やっぱりコイツも、なんだかんだ僕の事を認めて――


「――お前は紛れもなく、ただの馬鹿だ」

「ほんっと、友達甲斐の無い奴だな!」


 チクショー!

 僕だって“天才”って呼ばれて、ちやほやされたいんだぃ!

 夢くらい見せてくれたっていいじゃないか!


「いや、そうだな――ある意味、天才と呼べるかもしれん」

「ほ、ほんとに? 僕のどこに天才要素が?」

「“天に才能を与えられた”人間を略して天才と呼ぶのなら、“天に才能を吸われた”お前も、略せば“天才”だろ?」


 なるほど、一理ある。

 僕は、既に天才だったらしい。

こう言うアホかわいい子好き( *´艸)(笑)

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― 新着の感想 ―
[一言] まさに逆転の発想! アホの子かわいい(*´∀`)
[良い点] たしかにアホかわいい(*´д`*)
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