血に塗れた腕
登場人物紹介
福沢京子
容姿:猫顔美人、身長149cm、瞳は淡褐色、茶髪、髪型はショートボブ
控えめでおとなしい性格。
沙樹に独占され、彼女の家へ連れられて危険な目に遭う…。
岩下沙樹
容姿:犬顔美人、身長162cm、瞳は灰色、黒髪、髪型はストレートロング
ミステリアスな雰囲気を持ち、我が強い性格。
京子に恋心を抱いていたが想いが伝わらず、彼女を家に連れて独占する事にした。
福沢京子は高校2年生。
ある日クラスメートの岩下沙樹に誘われて、学校帰りに彼女の家を訪れた。
一人暮らしなのか、親はいないようだった。
「京子、今日からここがあなたの家よ。それに……今日からあなたは私だけのモノよ」
沙樹は意味ありげに笑うと、スカートのポケットからカッターを取り出した。
それを見て、京子の表情は一気に曇った。
「な、何するの!?」
「何って、腕にカッターを刺すのよ」
平然とした顔で話す沙樹。
表情にも行動にも罪悪感の微塵もなく、沙樹は勢い良くカッターを振り落とした。
ズブッッッ!!!
「あ゛あぁっ…!!」
「まだまだ序の口よ」
京子の華奢な腕には見事に穴が空き、真っ赤な血がトロトロと流れ出た。
電流のように走る激痛、裂ける肉、止まらずに溢れ出る血。
見ているだけでも痛々しい光景に、沙樹は歓喜する。
「こうやって印をつければ、京子は誰のモノにもならないわね」
「な、なんでこんな事を…?」
「私ね、前から京子に恋をしていたの。好きで好きで、独り占めしたくてたまらなかった。
それなのに、あなたは私の想いを受け取らないで浮気なんかして……。
悲しかったわ。京子は私のモノなのに…。あなたは私の心をひどく傷つけたのよ。
だから……仕返しも手伝って、あなたをここに連れて私だけのモノにするつもりなの」
言い終わると同時に、沙樹は京子の二の腕を一気に切り裂いた。
「いやああぁぁぁ!!!!」
京子はけたたましい悲鳴をあげ、そのまま気を失った。
腕は血で赤く染まり、床にも血痕が付いてしまっていた。
「これぐらいで気絶するなんて、耐久性ないのね」
沙樹は京子をお姫様抱っこし、地下室へ連れて行った。
『血』という文字がゲシュタルト崩壊しそうです。