06.盗賊のアジト-02
06.盗賊のアジト-02
「ま~だ終わりじゃないぜ~?」
純はニヤニヤしながらそう言うと、荷物からある袋を取り出し、
その中身を無理やりにお頭の口の中へと押し込んだ。
「うっ…!! な、なんだこれは?…くっ…あぁああああ!!!」
突然、お頭が汗を拭きだして悶え始める。
純…いったい何を…。
純の手元を見るとそこには真っ赤な飴玉の入った袋が握られていた。
袋には『激辛キャンディ』と表記されている。
あ~…うん。あれか…。辛いもの好きでもしんどい地獄級の…。
なんだかお頭さんが可哀想に思えてきた…。
「あぁぁあああ!!!」
お頭は激辛キャンディを吐き出したものの、口の中に残る辛さに涙目で
のたうち回る。
「辛いもの好きな私でもあれは結構くるやつなのになぁ…。お頭さん…
ご愁傷様…」
お頭になんとなく合掌する。
「お頭~お頭ぁぁーー!!」
盗賊たちがお頭の悲惨な姿に動揺して叫ぶ。
「てめぇ…よくも。許さねぇ!!」
盗賊たちが順に向けて武器を持って飛びかかろうとする。
「さぁて…次はお前らの番だよなぁ~?やっぱ♪」
激辛キャンディの袋を手で弄びながら、純がニヤニヤと盗賊たちに
にじり寄る。
「ひぃっ…!!!」
盗賊たちがその激辛キャンディの袋を見て一斉に後ずさりする。
…あ、久々食べたい。純に近寄って服をクイクイする。
「純、純~♪ 私にも1個ちょうだい♪」
ニコニコして純に手を差し出す。
「はいよ~」
純から受け取って自分の口の中へと激辛キャンディを放り込む。
「んー!!かっらーい!!舌ビリビリするー!!けど…美味しい~♪」
あまりの辛さに涙目になり体をバタバタとさせながら喜ぶ私。
「…」
盗賊たちは信じられないものでも見るように私を見つめた後、お頭が辛さに
苦しんでいる姿を見つめ、自分たちもあんな目に合うのではないかと
恐怖に震えだした。
「あ…あんなもん食べたら死ぬ…みんな、に、逃げろーー!!!」
盗賊たちが蜘蛛の子を散らすように一斉に逃げ出した。
「おーっと、待て待て~逃げるなって~♪」
純が楽しそうに激辛キャンディの袋を片手に盗賊たちを追いかけ回す。
「さぁ~みんなで舐めようじゃないか~♪」
問答無用で盗賊たちの口の中へと次々に激辛キャンディを楽しそうに
放り込んでいく純。
「うっ…あぁああああ!!!」
激辛キャンディを口に放り込まれた盗賊たちが次々に倒れて悶え始める。
「すごく辛いけど美味しいのになぁ~」
純からまた1個貰って食べる。かっっらーい!!けど、美味しいー♪
盗賊たちが床で涙目になって悶えながら私を信じられないものでも
見るような目でまた見てくる。




