01.宝箱の罠
01.宝箱の罠
いつものように純たちと街道を歩いて街へと向かっていた私たち。
ふと、街道の脇に小さい箱を見つける。
…いやいや、こんな所に? あからさまに怪しい…。
「お?なんだあれ、宝箱か?なるほど開けてって意味だな?そうだろ?!
応えてあげるが世の情けってな~♪」
純が上機嫌にルンルンスキップで怪しい小箱の元へと向かう。
「いや、待って純!大体そういう宝箱には罠とかミミックとか…」
私の言葉なんてなんのその、ガン無視で純は宝箱を開けようとする。
「純!!聞いてる?!聞いてないねぇ?!今日も!!」
そして純が宝箱を開けた瞬間、罠が作動!!
網が飛び出してきて純が網に捕らわれてしまった。
「あっははは♪これぞまさにネットショッピング~♪」
純がなぜか楽しそうにケラケラと笑って言う。
「網なだけに?!商品は純なのかな?!?!」
思わず変にツッコんでしまった…
「イエース♪ このおバカな商品、お客様に迅速にお届けいたします♪」
網に捕まった純が楽しそうにこっちを見て笑顔でサムズアップしてくる。
「速達だね?!目の前にいるし!!」
その私の言葉に純が楽しそうに答える。
「ご注文ありがとうございます!サービスで最速でお届けにきましたー!」
サクッと返す私。
「注文、キャンセルで」
純が額に手を当ててオーバーリアクションをしてくる。
「あいやー!ご注文キャンセルですかー?お客様、ではどちらに返送したら?」
「ギルド宛でよろしくお願いします。」
淡々と返す私。
「おーい、お前らー。戻ってこーい!!いつまでやってんだよー?!」
後方の街道で私と純のコント(?)をみんなと見守っていた晶が
呆れ顔で私と純へ声をかけてきた。
「…またお前は。」
律樹が純を見て呆れてため息をつく。
「…ったく、しょうがないな。」
秋平がそう言いながら近づいてきて純を覆う網を外してくれる。
「…大丈夫?」
悠が心配そうに純に近寄る。
「あんたもいい加減、学習しなさいよねー。罠にかかるのこれで何回目よ?」
衣織がため息をつきながら純を呆れ顔で見つめている。
「秋平、サンキュー♪ さあ!街へ行くぞーみんな!!」
秋平のお陰で網から抜け出した純は、みんなの心配もどこ吹く風で
片手で拳を突き上げ、陽気に街へと歩いていく。




