黒幕ってこういうことだったらしい。
今、、、どういう状況だ?
必死に理解しようとしている脳がバカらしくなる程、混乱している。
「おはよ、シスコン。」
急展開には慣れた為、分析から行こう。目の前には頭に花を咲かせた青髪長髪の女の子がいる。そして?自分の体は正常だ。一旦目の前にいる女の子から目を逸らし下を向くと、見慣れた自分の体が確認できる。
スピーカー野郎からなんか言われて落ちて死んだっぽいのはなんとなーく記憶にあるが、、、。死んだのか否か。自分の生死も不明な現在の状況では、安堵しながら言葉のキャッチボールという任務を果たすのはムズイ。
、、、シスコンと言われたのは一旦置いておいて。
「、、、起きたの気づいてない?」
あいや、気づいてる。発言が出来ないだけで———
「イケメン美女に囲まれて良かったな熟したシスコン兄貴。」
———唐突!!
いやいやいや熟してねえし液晶はピッチピチですが。シスコンでもねえし。でも正直言うとイケメン美女は、うん、良かっ———
「ほら良かったじゃん。」
「心読まれてんのこれ!?」
やっべつい声を漏らしてしまった。漏らしたどころじゃないな。考えるのも嫌だが、心読まれてるなこれ。いや、自分は健全な身なのでまあ心を読まれても純度100%だs
「あんま話したくないから簡単に言うけど、あのスピーカーの女の子いたでしょ?」
ロボコンは相槌を打って、思い返したくもない頭の中の記憶帳を見返す。
「そいつに、なんかアンタは黒幕になれみたいな事言われたでしょ?そう言う事。、、、そこらへんのビルが壊れる妄想とかしてみてよ。わからなかったことが一気にわかるようになるから。」
「な、なる程。」
ロボコンは立ち上がって、ガラス張りのビルが壊れる想像を頭の中で回す。現実でも見慣れた景色なので、言うほど辛くもない。
まずはビルのど真ん中に亀裂が入って、そこから崩れ落ちる。ガラスが燦々と光り、突き刺りにくる速度で落下する。そこ周辺はガラスとコンクリートの嵐が舞うだけ舞い、灰色の煙が去る事でビル崩壊は終止符を打つ。
想像した。さあこれで何が起こるか。
、、、ほえ?
ビルに亀裂が入る。これは、想像じゃない。マジの話だ。
———崩れ落ちた。ビルの上半身は立派に地面に転び、燦々としたガラスが嵐の如く落下し始める。次にコンクリートが参戦し、人々の叫び声が立て続けに増えて行く。え、まって。ちょっと、え?おいおい。止まれ止まれ。灰色の煙が舞い始め、ビル下周辺は何もかもが見えなくなる。、、、地獄と化した。
「見た?そう言う事。貴方が想像した事は全て現実で再現できる。今みたいなのがたくさんできるって事。これが、黒幕って事。
応援してるよ、シスコン。
、、、ちょっと台無しじゃないか?




