表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/26

「ユカリの本当の身体」その1

「んっ・・・?ここは?」


 目が覚めると何処かの研究所なのか機械が沢山あって光が通ってる。


「んん・・・手が手錠されてる」


 腕は手錠で頑丈に拘束され力が出ない。


 私は状況を確かめるべく前に進むとユイさんがいた。


 それと同時に培養液に入った“私”を見つけた。


「ユイちゃんもあったな・・・」


 クローン・・・だっけ?


 研究員の人達が・・・何の為に作ってたっけ?


 雑念を捨てて奥に進む、そこには・・・今まで倒してきた化け物達が何故か作られていた。


「発展途上区を襲って来たトカゲ見たいなロボット、結晶の洞窟に捨てられた赤子の化け物、炎星と水星を壊そうとしたドラゴンモドキの化け物」


 どれも私の【血の魔法】で倒せた化け物だ、皆が力を合わせてやっと倒せたのにどうする気なのだろうか?


 テーブルに写真が飾られている、興味本位で見るとそこには・・・私の知る人間が関わっていた。


「元々は【神】を作ろうとしたのよ」


 嫌な記憶が蘇り不快に思うとユイさんが奥の部屋から出て来た。


「神?」


 コツコツとブーツを鳴らしながらユイさんは嗤った。


「笑えるよね?神を作るためにクローンを作成から化け物を作り神を創るなんて」


 何が言いたいのか分からない、ユイさんの悍ましい瞳が恐怖にすら感じて肩がすくむ。


「それなのにさ・・・酷いよね、いざ【神】が創れたら想像より弱々しく使い物にならないんだから」


 ユイさんはトカゲロボットを“時空に飛ばした”、それは一瞬の出来事で私の魔法と似ていてまるで最初から存在していなかったかのように消えて行った。


「無もなき神はね・・・産まれるべきじゃなかったのよ、まさか負の感情を切り取った【ユイ】を宿しちゃうんだもん」


 また一体、赤子が消えた。


「どいつもこいつもさ、勝手よね?研究員は神に見捨てられて復讐の為に無もなき神を作ったクセに精神が不安定で脆弱な人間だからって闇星の地下に封印してさ・・・?」


 ユイさんが全ての化け物を消すと赤黒い怒りの感情のオーラが包み込む。


 湧き出る邪念と憤怒が止まらない。でもユイさんは優しい笑顔で私に告げた。


「ユカリちゃん、神殺しに協力しない?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ