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「重い夜」
「・・・」
依頼も無事終わり酒場で一杯、冒険者の中で私はいつの間にか腫れ物扱いされてて前より更に話せる人が減った。
全然気持ちが晴れない、空はあんなにお日様さんさんとしてたのにな。
日光すら邪険にしたくなる心に私は初めて虚無を感じた。
二人は元気にお仕事頑張ってて良かった。
私を凄く心配してくれて本当に優しく仲間が出来た。
ノア先輩やアヤちゃんは元気かな、ユーゴ君は最近めっきり会わなくて心配だ。
皇女様も手紙であっちの仕事が忙しくて残念がってたな。
グーさんやコトネさんは元気かな?元気だといいな。
気付けば通ってた学校から少し離れた区画外の町外れにある崖まで来ていた。
何か前より見通しが良くなってるような??
多分気のせーだよね?
崖際に腰を降ろし下を眺める。
今宵はお月様は無し、底の暗い世界を見てるとつい変な感情が芽生える。
落ちたら死ぬよね?危ないあぶない。
好奇心に心が逆撫でされてつい飛び降りてしまいそうになる気持ちを抑えて帰ろうとすると背後から異様な何かの影が見えた。