レッツゴーtoフリーデン
ちくせう。
いやーもうね、アーチーさんに付いてったらドアの外には数人の兵士たち!しかもなんかアーチーさんと話しとる!
てことは指示してたってこと?
もしそうなら、最初から逃がす気ないじゃないですかやだー!
「貴女には明日、国王陛下と預言者様に謁見していただきます。」
預言者……ねぇ……。
というか、預言者ってやつはどこにいるんだろ?
「あの……」
「はい?」
「先程からアーチーさんがおっしゃっている、預言者?様はどこにいらっしゃるのですか?そもそも、どのような方なのでしょうか?」
すると、一瞬険しい顔をするアーチーさん。地雷?地雷か??まぁ、すぐ元に戻ったけど。
もしやアーチーさん、ポーカーフェイス苦手?
なんか私、変なこと聞いたっけ?あぁ、それとも知ってて当然とかだったりしたのかな。
「彼は、霊地にいらっしゃられます。神の言葉を聞き、未来を見ることができるのだと、……実は私も、あまり彼については存じ上げないのです。」
ん?彼?今、アーチーさん『彼』って言ったよな?となると預言者とやらの性別は男?いや、先入観は良くないな。
「……となると、預言者様への謁見は私の一人で行うこととなるのでしょうか?」
「いえ、謁見には陛下もおいでになられます。」
「なるほど……。」
胡散臭ぇ~!というか、アーチーさんは来ないのね、謁見に。もしかして、預言者に会っていいのは王家のみとか、そんな感じのがあるのかな?知らんけど。
「そのため、我が国の首都、フリーデンへと向かいます。馬車を呼んでおりますので、お乗りください。」
「……えぇ、承知いたしました。」
強引、強引や!レディの扱いはもっと丁寧に!貴族っぽいのに知らんのか!!
……あ。私、外見年齢は8才(多分)やったわ。
ちなみに、ディラン君は十五歳です。参考に