そして来ました聖女宮
「ま、マチルダ様……!!お帰りなさいませ、話しはサンソンから聞きました。ご無事で……本当に良かった。」
「ただいま戻りました、イザベラさん」
心配掛けちゃったみたいね。イザベラちゃんったら、鼻水ずびずびでっせ?
てか、護衛くん……サンソンだっけか。
サンソンくんったらイザベラちゃんに呼び捨てですのぉ?匂う……これは、特殊な関係性が匂う……!ま、もしそうだったとしても、馬に蹴られるのは御免ですし、詮索はせんとこ。
ちなみに、ワイトくんと話していたら、アーチーさんが全快したのが確認できたから、あたし達はあの後、普通に帰りました。
どこにって?例の聖女用の住居、聖女宮よ!当然のように連れてこられましたな。
流石に二度目の襲撃イベントは無くて良かったわ……。ワイトくん曰く、そもそもあそこらへんは基本盗賊やら何やらが居ない土地らしいし、それを信じるなら必然か。
「心配させてしまったようで、すいません……でも、私は五体満足なので、今はアーチーさんを心配してあげて下さい。」
「そんな!謝る必要なんて……。そう、そうですね。マチルダ様のおっしゃる通りです。後でアーチーのお見舞いも……。」
え、そっちも!?アーチーさんもナチュラル呼び捨てなの!?……イザベラちゃんったらさてはモテ女だったり?
……まぁ、冷静に考えたら幼馴染みだろうな。アーチーさんと護衛くんの二人はルイっさん絡みで親交あるだろうし、そのアーチーさんがイザベラちゃんのことを信用できる者って言ってんだから、そこも交流あるんだろうし……護衛くんとイザベラちゃんの親交っていうのがよく分かんないけど、イザベラちゃんとルイっさんに親交があるなら、多分そこも親交あるんじゃないかしら。多分これルイっさんがカギね。
って、私は一体何について考察してんだよ、こんな美人さん前にして放っておくとか、論外野郎じゃねぇか!
待て、よく考えたら……私は野郎じゃねぇ!!
……何か、疲れたなぁ……。
「マチルダ様、お休みのようでしたら、お部屋の用意が済んでおりますので、ご案内しますが……どうでしょう?」
え、部屋?部屋ねぇ……。別にすることもないし、そうさせて頂こうかしら。
「はい、是非。」




