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なんか(偽)聖女に転生した  作者: 麻ァライ
ただの美少女マチルダ
32/36

そこのお前!パンチ一回に含まれる魔力はパンチ一回分だぜ

「そ、そんな……!頭を上げてください!私は無事だったのですから、謝る必要なんて……。それに、謝るなら私より実害を受けたアーチーさんに……」


 襲われはしたけんど、結局怪我したのはアーチーさんだからなぁ。ぶっちゃけこっちに謝られても困るッスわ……。


「君は……。いや、何でもない。」


 ワイトくん……?何でもないってなにさ?

 何でもないなんて言っちゃあやぁよ、はぐらかすことで、相手にそこはとなく恐怖を与えるんだってこと、ご存知?


「ルイスはアーチーのことでも見に行って来なさい。もうそろそろ起きる頃だろうから……いや、もうおきたかな?君の護衛の足跡が聞こえるよ。」

「分かり、ました……」


 おー、なんかしょんぼりちゃんですなぁ、ルイっさん。抱え込みすぎんなやと言いたいところだが……ルイっさん一応国王だかんね、反省しなさい。

 ……ところで、私には何も聞こえないんだけど、ワイト君ったら聴力人外レベルってことかしらん?ちょっと怖くなってきたわ。

 ……あ、ちょルイっさん行くの!?怖くなってきた瞬間二人になるとか、この世界は残酷ぅ!


「そういえば、マチルダ。先ほど君、自分の殴打で賊を伸したって言ってたけど──」


 ワイト君って意外と口悪いタイプ?伸すとか、ヤンキー漫画でしか見たことないよ?


「えぇ、はい。それが……?」

「んーと、そうだな……ちょっと僕の手に君の手をまた重ねて貰ってもいいかな?」

「あ、はい」


 やっぱワイト君手ぇちっこいねぇ、かぁいいねぇー!……ここら辺にしとこ。


「ふむ……」


 あやや、どしたん?なーにを考えこんでんだか。そんな顔に皺寄せちゃあ、べっぴんが台無しだぜぃ?見えねぇけどな、顔。布で隠されてるから。


「あの……?ワイトさん?」

「おっと、ごめんごめん。黙り込んじゃってたね。」

「いえ、それは別に良いのですが、その……もしかして何かまずいことでもあったのでしょうか?」


 私、なんかやっちゃいました?

 なーんて冗談はさておいて、黙り込むくらい悪いことがあったら怖いかんね。答えておくんなましっつーわけよ。


「んと……そうだなぁ、マチルダ。君、一回僕の手のひらにパンチしてみてくれない?」

「へ?あ、はい。」


 ロリのへなちょこパンチをくらいやがれぇ!……でどうよ?


「……なるほどね。」


 一人で納得しないでもろて、こっちにも教えてクレメンスー!教えてぇ?教えてぇな?


「あの……?一体これで何が──」

「あーいや、才能あるなぁって思ってさ。君、もう攻撃に自分の魔力乗せれるようになってるよ。これなら、基礎の完全会得も秒読みだね、オメデトー。」


 ……ヤ、ヤッタゼー?

(英理に)馬鹿めと言ってやれ

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