え、こっちのフラグだったんですか?
……行っちまったぜ。
「……さて、僕らは少し盗賊の居た林から距離を取ろう。これじゃあ、進んでも林の中を抜けて来られたら意味がないからね。」
それもそうだなルイっさん。
全く……あんたは冷静で頼りになるぜ。
それにしても……馬車の窓から見てるけど、あの護衛……サンソンだっけ?攻撃避けつつめちゃくちゃダウン取ってるやんあいつ……。
ルイっさんのお忍びに連れられてるだけあって、強えな。
って、イッタ!!
なんか揺れるなと思ったら……そっか、林から距離を取るために、道から外れたのか……。
え、これまずくね?整備されてない道で馬車はヤバいっしょ、多分。
「っ!?陛下!マチルダ様!馬車から出て――」
え、ちょアーチー!?
んドア開いて、え誰!?
馬車に誰か入ってきて……窓の向こうにも、数人?
「マチルダ!出て!」
ルイっさん!?
ちょイタ、手首掴んどるー!
アーチーさん、アーチーさんは!?
……え、馬車の中に倒れて……?
「振り返るな!距離を取れ!」
えぇ、ルイっさん……これ、どういう……?
アーチーさんの……体の正面、切られてる。
つーことは……盗賊、ってこと?
いや、でもまだ向こうから剣の音がするから……サンソンは生きてるはず。
じゃあ、こいつらは一体……。
「盗賊だ!二手に分かれていたのか……。それに、御者も……。マチルダ、離れないように。」
「はい!!……」
なるほど。そういうことね。
……てか、アーチーさん動けないみたいだけどどうしよ。
ルイっさん一人じゃキツいっしょ。
え、あたし?
あたしは……ほら、無理よ。か弱い8歳ですもの……。
ん?なんか音しない?
後ろの……茂みから……って!居るぅぅぅぅ!!!
「うわぁぁぁぁぁ!!!と、盗賊ぅぅぅ!!!」
うおぉ!喰らえディラン君直伝昇龍拳っぽいやつぅぅ!!!
ダッシュ記号ってどうやって繋げるんでしょうね……(´ω`)トホホ




