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なんか(偽)聖女に転生した  作者: 麻ァライ
ただの美少女マチルダ
28/36

死亡フラグビンビンじゃねぇか!やめろぉ!!

ふむ……やっば、馬車は腰が痛いわ。


説明しよう!

ただいま、マチルダ含む御一行は、夕日に照らされつつも、帰路についているのだ!

……なーんちゃって。腰イテェェー!!!


「マチルダ様、本日はお疲れ様でございました。」

「え、ありがとうございます。……アーチーさん。」


おうおうおう!どうしたぁ!!!

昨晩、私を見捨てて、ルイっさんの餌食にしたことへの謝罪かぁ!!?えぇ!?

いやーもう、ホントキツかったんですよ……はい。

うん、まぁ労いありがとねぇ?ホントに。

別に、労うくらいなら、変わって欲しかったとか思ってないから。うん、ホントホント、オモッテナイ。


「皆様お伏せ下さい……!外に何者かが!」


え?どしたし、護衛くん。

んーぅ?確かになんか林の方に人影が……。

え、人影!?

なになになになに?

つーか誰よ!?こんな辺鄙な村もないところにさぁ!!


「盗賊です……!」


盗賊かよこんちきしょう!!!!

いやーこういうのもあるけどさ、ファンタジーだと。

でも、タイミング悪すぎない?だってうちら今、御者さん二人も含めてたった六人よ?対して人影はにぃしぃろぉやぁ……。

ふん……分が悪いなんてもんじゃねぇなタハハ。笑ってる場合じゃねぇよ!!!

奴さんたち16人は居るぞ!?2倍以上じゃねぇか!どぉーすんだよぉー!!!


「……お二人は馬車の中に。アーチー様、私は足止め致します。どうかお二人を。」

「承知した。……少しでも傷を負いそうならば、退くように。」

「ふふ、任せてくださいよ。脚力には自信があるんです。日々陛下を追い駆け続けたんですから、盗賊程度には追い付かれませんよ。」


死亡フラグビンビンだよ護衛くーん!!!!

戦いに行く直前にそんなことをいうんじゃない!死ぬぞ!?


「サンソン、武運をいのってるよ」

「は、陛下。」


いや、お前サンソンって名前なんかい、初耳ー!

言ってる場合じゃねぇ、大丈夫なのかよサンソン君よぉ……。


「では、行ってまいります。」


サ、サンソーン!!!!

え、ヒトカゲ!?

(無視して下さい)

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