死亡フラグビンビンじゃねぇか!やめろぉ!!
ふむ……やっば、馬車は腰が痛いわ。
説明しよう!
ただいま、マチルダ含む御一行は、夕日に照らされつつも、帰路についているのだ!
……なーんちゃって。腰イテェェー!!!
「マチルダ様、本日はお疲れ様でございました。」
「え、ありがとうございます。……アーチーさん。」
おうおうおう!どうしたぁ!!!
昨晩、私を見捨てて、ルイっさんの餌食にしたことへの謝罪かぁ!!?えぇ!?
いやーもう、ホントキツかったんですよ……はい。
うん、まぁ労いありがとねぇ?ホントに。
別に、労うくらいなら、変わって欲しかったとか思ってないから。うん、ホントホント、オモッテナイ。
「皆様お伏せ下さい……!外に何者かが!」
え?どしたし、護衛くん。
んーぅ?確かになんか林の方に人影が……。
え、人影!?
なになになになに?
つーか誰よ!?こんな辺鄙な村もないところにさぁ!!
「盗賊です……!」
盗賊かよこんちきしょう!!!!
いやーこういうのもあるけどさ、ファンタジーだと。
でも、タイミング悪すぎない?だってうちら今、御者さん二人も含めてたった六人よ?対して人影はにぃしぃろぉやぁ……。
ふん……分が悪いなんてもんじゃねぇなタハハ。笑ってる場合じゃねぇよ!!!
奴さんたち16人は居るぞ!?2倍以上じゃねぇか!どぉーすんだよぉー!!!
「……お二人は馬車の中に。アーチー様、私は足止め致します。どうかお二人を。」
「承知した。……少しでも傷を負いそうならば、退くように。」
「ふふ、任せてくださいよ。脚力には自信があるんです。日々陛下を追い駆け続けたんですから、盗賊程度には追い付かれませんよ。」
死亡フラグビンビンだよ護衛くーん!!!!
戦いに行く直前にそんなことをいうんじゃない!死ぬぞ!?
「サンソン、武運をいのってるよ」
「は、陛下。」
いや、お前サンソンって名前なんかい、初耳ー!
言ってる場合じゃねぇ、大丈夫なのかよサンソン君よぉ……。
「では、行ってまいります。」
サ、サンソーン!!!!
え、ヒトカゲ!?
(無視して下さい)




