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ペチンはそこそこ痛いやつよね
「魔力流してるけど体、どう?」
「え、うーんと…特に痛みとかはない、ですね。」
むしろ、慣れてきたらぽかぽかしてる感じでなんか落ち着く…。冬の寝るときとか欲しいわね、湯たんぽ替わりに。
「あぁ、そう。問題なさそうだね。となれば…」
え、なになになになに?手離して考え込んじゃって…怖いんすけど…。
…てか、ワイト君が手を離したせい?なんか暖かさが落ち着いてきた気がする。
「その熱さを放出するイメージで、僕の手をはたいてみてくんない?」
「ぇ?熱さを…放出…ですか…。」
どういうことだってばよ。分からないっぺ。
熱さを放出っつーことは…えーと、つまりは私に魔力操作させたいということよね?
いや、どうしろとね。イメージイメージで出来るんやったら、とっくの昔に操作出来てるよ。
やるけどさ……
あ、やべペチンっつった。そこそこイイの入った。
「……ふむ、なるほどね。こんなもんか。」
「???」
ブツブツ言い出してどしたし?ワイト君、君そういう時期なん?




