…取り敢えずほっぺムニムニしても良い?
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「聖女マチルダ、これから僕はもっともっーと!より良い世界を創っていきたいと思っているんだ!そのために、どうか君の力を僕に借してほしい。」
うんうんうん。なるほどなるほど。
こんな感じね。
ここまでの話を要約すると、現在のこの国の状況についてですた。
ここまで聞いてみた感じ、ルイスさんは愛国心マシマシ系国王って感じだ。敵対心は感じられないし、大丈夫そう。
ただ、国に背くものなら、容赦なく剣を向けてきそうなのが怖いところだな。
「えぇ、喜んで。」
そして、彼と握手する。
……なんか、えらい手ぇごっつごつしてんなぁ?ペンだこか?
…というか、今さらだけど、こんな時間に来てルイスさんは大丈夫なんかね?
国王だろあんた。仕事はどうした仕事は。
あ、でもこれも仕事なのか?
もしそうなら、わざわざ国王来てくれるほど、あたしが重要視されてるってことだよね?…だとしたら、照れちゃうな~。
「あぁ、そうだ。君が聖女ならば、従者が必要だよね。……アーチー、やってくれるかい?」
わお。思い付きで決めていいやつなんか?それ。
「…かしこまりました。」
顔ひきつってて草。どんまいじゃね。
アーチーさん、なんか社畜のかほりがするよね。ほら、今も上司(笑)に思い付きで命令されちゃったりさ。
「時間を取らせちゃって悪かったね。」
そーそー!体感三十分くらい?
ずーっと、国自慢を聞かされたこっちの身にもなってほしいわ~。とか、正直には言えねぇや。
「……お父さま?」
ん?どこかから、かわいらしい声が……。
「クリスじゃないか!こんなところで、どうした?もしや、またベッキーを撒いたな?」
ま…まさか……、
「マチルダ様、紹介します。僕の息子のクリストファーです。」
攻略対象……だと……!!!!?!!?!