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5 一晩
よろしくお願いします。
確かに村が見えてきた。
夕暮れを迎えようとしている村の活気は薄らいでいたが、
それでも店はあり、
そこで食糧を手に入れた。
ロルカの持っていた異国の金貨は充分に効果があった。
手に入れた水筒にたっぷりと水を入れると、
「パステルナーク、行くか」
ロルカの問いかけに
「いや、一晩ここで休もう」
「私なら大丈夫だが」
「お前を気遣っているのではない、嫌な予感がする。夜は避けて明日の朝早くに村を出よう」
「分かった、私を召喚したお前の能力を信じてみよう」
二人は、村のはずれに見つけた水車小屋で眠ることにした。
ありがとうございました。