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闇を斬る音は無し  作者: 織風 羊
21/63

21 白い鹿

よろしくお願いします。



 アラゴンは王立校の職場を引退し、今は自ら鹿を育てている。


 鹿は真白な毛を持ち、二本のツノは生い茂った木の枝のように何本にも分かれている。

この白い鹿達は、念通力を持っている。

合図をしなくとも心で思うだけで鹿は走ったり止まったりしてくれる。

然し其れも念通力を持った者にしかできない所作ではあるが。


 ホイット少年は、王立校から実習に来ている。

というよりも妖魔の手から逃れるための疎開のようなものである。


 ここでは、アラゴンの力と白い鹿の力で、なんとか妖術から逃れられている。

時間の問題ではあるが・・・。


 ホイット・マン少年は、マン家の継承者で両親は王の側近である。

マン家は代々王家に使え、祭りごとの役目を担う家系である。

念の力は持っていない。


 風の村を出た時のアラゴンは、風の者として働いていたが、その鋭い探索力が買われ、王立校に進み知識者としての評の方が高い。


 アラゴンはその深い見識を持って、引退後は白い鹿を育て、今まで風の者を乗せるための鹿を風の村へと送っていた。

今は、風の村に人は住んでいない。


 そして今、アラゴンは念通力を使って、この牧場で育てている十数頭の鹿達と語り合っている。


 その時、別の念がアラゴンの胸の中に入って来た。


「とうとうやって来たか」


 アラゴンは、そう呟くと髭を蓄えた大きな口を少し開けて笑った。

ありがとうございました。

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