SS11 六時限目の裏側
第三話の裏側を描いたお話です。宜しくお願い致します。
雫「緋色さん……起きておりますか?今、授業中ですよ……」
緋彩「すぅ……」
雫「はぁ、仕方ありませんね……」
ぱちんという音色と共に展開される術式は教室内を一瞬にして範囲とし発動された。
雫「こうすれば、先生にもクラスメイトにも気づかれませんからね。さて、何をすれば、起きていただけるのやら……そうですね……こういうのは、どうでしょう?」
雫は机を緋色の机と繋げると、顔を彼の耳元まで近づき、囁く。
雫「ふふ、可愛い寝顔ですね……えい」
雫は彼の耳たぶに触れ、弄る。
雫「……なかなか、大きいですね……福耳とも呼ばれる類の大きさですね……こうやってやれるのも
魔術のおかげですね……」
緋彩「すぅ……」
雫「さて、これでも起きないのであれば……そうですね……これはどうでしょう?」
雫は彼の腹部に左手を当て、そして、
雫「……こしょこしょ……こしょこしょ……うーん……擽っても起きないですね……やはり、これし
かないですね」
雫「ふぅ……ふぅ……ふぅ」
雫は彼の耳元で息を吹きかける。そして、
緋彩「うーん……うん?」
雫「ふふ、もうお目覚めのようですね……さて」
雫「緋彩さん……大丈夫ですか」
皆さま、こんばんは。Shirousagiと申します。さて、本話は本編第三話で描かれたお話の少し前のお話に位置づけられます。ある意味、2.5話ですね。あれ?前回のショートストーリーも第二話のその裏側だろうって?では、それも本編2.5話ですね。そんなところで、次回の投稿は金曜日。恐らく本編が投稿されます。ということで、今後とも宜しくお願い致します。