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私に告白したこの男は? 私と付き合いたのか、はっきり言わないの!

作者: 七瀬
掲載日:2022/08/30







・・・3日前、私に告白してきた男がいるの。

この男は、私の事が好きだと言った。




でも? “付き合ってほしいとは言われていない!”

私にどうしてほしいのよ。




しかも? 告白してきたこの男は、職場の同僚だ!

毎日のように、この男と私は顔を合わせる。

それなのに、私に告白してからその後がない!



私もこの男に告白されて次の日から職場で顔を合わせるのだが......。

この男に、何か言われる事もなかった。

まるで何もなかったかのような扱い!



【私の事が好きだから、一体なんなの?】




その後は、どうすればいいのよ。

私はこの男と顔を合わせるたびに気まずいというのにね。

この男は普通に私に話しかけてくる。




『一村さん、これコピー取っといてくれますか?』

『・・・あぁ、はい。』

『それと? もう直ぐお昼休憩なんで、先に休憩に行ってください。』

『はい。』





少しニヤけた顔で私に話しかけるこの男。

“私の事を、俺の女とでも思っているのか!?”

ただ私の事を好きだと言っただけの、この男の女になる訳がないじゃない!




・・・でも? 明らかに他の女子社員とは違う態度。

なんとなく気づいている職場の人から私はこんな事を言われる。




『宇居さんって? ひょっとしてだけど一村さんの事好きなのかしらね。』

『・・・さ、さあ、私もよく分かりませんけど、』

『でもあのニヤけた態度はおかしいわよね!』

『誰にでも、あんな感じじゃないんですか?』

『違うわよ! 一村さんにだけあんな態度取るのよ、宇居さんて!』

『・・・なんでなんですかね?』

『宇居さんって、一村さんの事が好きなんじゃないの!』

『まさか!? そんなはずはありません!』

『どうして、そう言えるのよ。』

『“あの人って、少し変人なんですよ”』

『そう? 普通だと思うけど。』

『いーえ! 宇居さんは変人です!』

『どうしたのよ、一村さんも宇居さんの事が好きなの?』

『そんな事は一切ありません!』

『・・・ご、ごめんなさい、冗談よ! 冗談!』

『私は宇居さんの事を好きになったりしませんから!』








・・・そこに丁度、宇居さんが通りかかった。

完全に私が言った言葉が、この男に聞こえていたに違いない!

少し気まずい態度で、その場を通り過ぎた宇居さん。

私もまさか本人に聞かれているとは思っても見なかったし。

この後、宇居さんに会った時どんな顔をすればいいのか悩んでしまう。




でも? 私とこの男は何度も言うようだが、付き合ってはいない!

私の彼氏でも何でもないこの男の事をそこまで気にする必要があるのか?

私に好きだけ言って、その後は何もない!

そんな男の事を本気で心配する必要なんてないじゃないか!





・・・それでもやっぱり私はこの男の事が気になって頭から離れない!









 




そんな事を私が考えていると?

この男から私に話しかけてきた。




『一村さんは、僕の事が好きじゃないんだね。』

『宇居さんって? “私に好きって言っただけですよね?”』

『・・・そ、そうだけど、』

『で? その後はなんなんですか?』

『何って? 何が!?』

『私にどうしてほしんですか?』

『俺たちって、もう付き合ってんだよね?』

『はぁ!?』

『男が女性に好きって言ったって事は、付き合ってほしいって事じゃないの?』

『意味が分かりません!』

『えぇ!?』

『“私が宇居さんの事をどう想っているのかも聞いてないのに、急に付き合って

る事になってるんですか?”』

『ち、違うの?』

『違います! 今まで、どんな恋愛してきたんですか?』

『いや? 一村さんが初めてだよ。』

『えぇ!? 好きになったり付き合ったりした事がないんですか?』

『・・・な、ないよ。』

『いま、宇居さんって、44歳ですよね?』

『・・・う、うん。』

『やっぱり変人だわ!』

『よく言われるよ。』

『取り合えず、“返事は少し待ってください!”』

『いつでもいいよ、どうせダメに決まってるんだからさ。』

『まだ分からないじゃないですか!』

『えぇ!?』

『明日までには返事用意しておきますから。』

『あぁ、ううん。』









なんでこうなったのか!?

次の日、私とこの男は正式に付き合う事になった。

本当に何もかも頼りない男だけど、私の事は本当に好きらしい!




・・・今はそれだけでいいか。

これからもっと私の事を好きになってもらえればそれでいいしさ。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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