狂った奴はゴブリンの罠にはめられる
あけおめ!ことよろ!です。
《LV2からLV3になりました》
《各ステータスが上昇します》
《スキル『槍術:LV1』を獲得しました》
《『槍術』:槍の使い方がうまくなる》
《スキル『小劍術:LV1』を獲得しました》
《『小劍術』:小劍の使い方がうまくなる》
レベルアップした。
ついでにいくつかスキルも手に入れたみたい。
槍術と小劍術だから、槍とナイフをもっと使えるようになるのかな?
僕の主力な武器だから、扱いが上手になるのはうれしいね。
「ゴブウウゥゥゥ!!!」
「またっ!?」
またゴブリンの声が聞こえる。
僕は急いでしたいから抜き取っておいた槍を構える。
今回はそんなに近くではなかったみたいで、刺さることはなかった。
「ゴブウウゥゥ」
「うわぁ。数が増えたぁ。面倒だなぁ」
ゴブリンがもう1匹やってっくる。。
つまり、敵が2匹になった。
勝てるかどうか怪しいなぁ。
レベルアップしたし、スキルもゲットしたから勝てるかなぁ?
「ていっ!」
「ゴビュゥゥ!!???」
不安になったので、地面に落ちている石を投げた。
ゴブリンたちの視線が投げた石の方にそれた。
どうやら、後ろのゴブリンの目に入ったらしい。
そうしてできた隙を逃さず、槍で手前にいる方のゴブリンを殴る。
槍で突くんじゃない。殴る!
よろけたからだが壁にぶつかる。
そこで固まったゴブリンに追い打ちをかける。
殴って殴って殴る!!!
バキッ!!
1発きれいに頭に当たった。
これならもう殺せたんじゃないかな?
そう思って、もう1匹のゴブリンに目を向ける。
「ゴ、ゴブゥゥ!!」
仲間が殺されたことで、少しこっちに怯えているようで、こちらへ走ってくる速度が遅い。
これなら簡単に殺せそう。
そう思って僕は槍を上に振り上げ、ゴブリンの足に振り下ろす。
「ゴブゥゥ!!???」
バタァンッ。
腕をジタバタさせながら転ぶ。
顔を地面で売ったようで、鼻から血が出ていて、何本か歯が折れている。
そこに容赦なく僕はナイフを振り下ろした。
ブサッ!
、、、どうにか、2体倒せた。
かなり疲れたし、いったん戻ろうかな。
そう思って、来た方向を見ると、
「「ゴブゥゥゥ」」
5匹のゴブリンが並んでこちらに歩いてきていた。
さすがに5体は勝てないと思って、逃げようと反対の方向を向く。
だが、すぐに逃げるのは無理だと諦めた。
「「ゴブウゥゥゥ」」
後ろからもゴブリンが数匹来ていた。
後ろからだけじゃない。
右からも左からも来ている。
完全に罠にはめられたみたいだ。
「困ったなぁ」
昨日ぶりに命の危機を感じる。
できるだけ生き残れる確率を上げよう、少し前のゴブリンたちに近づく。
そして、石を投げる。
カランカラン。
「ッ!ゴブゥゥ!!」
今回は当たらなかったみたいで、ただ警戒されるだけで終わってしまった。
僕はジリジリと前に詰めていき、できるだけ1直線の場所にいるようにする。
4方向から来る敵に対応するよりは、2方向にした方が簡単だと思うからね。
「はぁ!!」
「ゴブッ!?」
前から来ていたゴブリンの先頭が僕の槍の射程圏内に入ったので、突きを繰り出した。
槍が刺さって抜けなくなったら困るので、今回は柄の方でつく。
突きを食らったゴブリンは後ろによろけ、後ろのゴブリンたちにぶつかる。
そこに僕は槍の柄を振り上げ、上段からの打撃を加える。
ガンッ!
「ゴブッ!?」
先頭のゴブリンの肩に当たった。
それによってその手に持っていた棍棒を落とす。
さらに、僕は追撃を加えようと思ったが、
「ゴブゥゥ!!」
僕の後ろから来ていたゴブリンが走ってきた。
さっき走ってきたゴブリンをさして少し危ないことになったので、今回は勢いを受け止めないことにした。
上段から槍を振り下ろす。
それをゴブリンは横に避けるが、それによって突撃の奇移動も横にそれ、
「ゴブッ!?」
「「ゴブゥゥゥ!!????」」
突撃の先にいたゴブリンたちにぶつかった。
そちら側のゴブリンたちにはそれで少し隙ができたので、突撃してきた側に槍を構える。
ゴブリンたちもかなり警戒しているようで、なかなか襲ってこない。
僕はしびれを切らし、槍を振り上げ、手にの脳天に振り下ろす。
フリをした。
「ゴブゥゥ!!」
ゴブリンは僕がわざと作った隙を好機とみて、棍棒を振り上げる。
そこを、僕の槍での足払いが襲う。
予想していなかった衝撃を受け、先頭のゴブリンが転んだ。
僕は槍で攻撃する時間はないと思い、蹴りを顔面に入れるだけで追撃を終わらせた。
「「ゴブゥゥ」」
「「ゴブウウゥゥゥ!!!」」
すでに変える方向のゴブリンも体勢を持ち直していて、僕は両方を警戒しなければならなくなった。
下手な攻撃をされても困るので、
ブンブン!
僕は姿勢を低くして、槍を頭の周りで振り回した。
姿勢を低くしたのは、通常の体勢で振り回しても身長差の関係でゴブリンには当たらないからである。