狂った奴は1階層の攻略に手をつける
「さて、何をしようかなぁ」
配信を終了し、今日のこれからの予定を考える。
もう配信でやるネタがないので、それを考える時間にしても良いんだけど、そろそろゴブリンだけじゃ飽きてきたんだよね。
だから、次の階層に言っても良いかなって思ってる。
そのために内をすかというと。
「まずは、武器だよね」
武器作りをすることにした。
ナイフじゃ心許ないからね。
ということで作るのはリーチのある武器。
、、、槍がいいかな?
僕はゴブリンの死体と、他に必要そうな者を集める。
まずは死体の肉を剥ぎ、骨を取り出す。
それを性質によって分けていく。
先端部分はとがってる骨を使おう。
・・・。
30分後。
「、、できたぁ!!」
槍がやっと完成した。
耐久性には優れていなさそうだったので、5本ほど作った。
少し作りすぎたかもしれないと後悔している。
まあ、作りすぎる文には問題ないでしょ。
ここに置いておけば、誰もとらないだろうし。
僕は片手に槍を、腰にナイフをつけて外に出る。
できるだけ足音を立てないようにしつつゴブリンを探す。
うめき声も聞こえないし、近くにはいないっぽいからちょっとこの前より足を伸ばしてみることにした。
今度は十時路をまっすぐ進む。
突き当たりまで行ってみることにした。
「、、ゥゥ、、、、」
「ん。近いな」
うめき声が聞こえた。
僕は周りをキョロキョロと見回しながら歩く。
すると、次の十字路の右側にゴブリンを見つけた。
「っ!!」
僕は足音を立てずにゴブリンまで駆け出す。
そして、こちらに気づいていないゴブリンに槍を放った。
頭を捉えるつもりだった槍は、使い慣れないためか、少しそれて肩に当たってしまった。
「ゴブゥゥ!!???」
「えっ!?」
ゴブリンの腕が飛んだ。
予想以上に威力が強かったみたい。
いや。
でも、あの当たり方で腕が飛ぶわけがない気がするんだけど、、。
僕は不思議に思いながらも、もう1度槍を突き出す。
今度はこちらが認識されているので、当たりやすい腹を狙った。
予想通りゴブリンは横に飛ぶが、完全には避けきれずに横腹を槍がする。
そこからさらに僕は柄の部分を横に振り、頭を殴った。
ガンッ!
ゴブリンは壁に頭をぶつける。
そして、ズルズルと崩れた。
どうにか勝ったみたい。
僕がそう思って少し休もうとした瞬間!
「ゴブウゥゥゥ!!!」
「っ!?」
後ろでゴブリンの声が聞こえた。
急いで振り返って槍を構える。
すると、調度良く、
グサッ!
「ゴブウゥゥ!!!」
走ってきていたゴブリンの腹を貫いた。
ただ、走ってきた勢いを殺せず。僕は少し後ろに吹き飛ばされる。
そして、思わず槍を手放してしまった。
「あっ!やばっ!?」
僕の武器がナイフだけになってしまった。
ゴブリンの腹に刺さった槍は、ゴブリンが動くたびに左右に動くためとれそうにない。
僕は急いで戦うプランを考える。
リーチで言えば、相手の方が圧倒的に有利。
だからって、逃げても僕は体力があまりないから、すぐに追いつかれる。
あっ!でも、相手は槍が刺さってるから走ると傷が開くかも。
逃げてみようか。
タッ!
地面を思いっきり蹴る。
そして僕は、ゴブリンに背を向けて走り出した。
ゴブリンはそれを見て、
「ゴブウゥゥゥ!!!!」
自分より柔いモノをいじめるような、薄ら笑いを浮かべて追ってきた。
だが、槍が途中で壁に引っかかって、
グチャッ!
「ゴブウウゥゥ!!???」
腹が横に裂けた。
ゴブリンは腹を押さえてうずくまった。
これはチャンス!
そう思った僕はすぐにUターンしてゴブリンの方に走り、
「ていっ!!」
グチャッ!
首にナイフを突き刺した。
ふぅ。
どうにか勝てた。
《LV2からLV3になりました》
《各ステータスが上昇します》
《スキル『槍術:LV1』を獲得しました》
《『槍術』:槍の使い方がうまくなる》
《スキル『小劍術:LV1』を獲得しました》
《『小劍術』:小劍の使い方がうまくなる》