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狂った奴はゴブリンを解剖する

目の前にはカメラ。

そして、縄でぐるぐる巻きにしたゴブリン。

縄で縛っている間は気絶していたが、今はもう起きている。

起きてすぐは騒いでいたが、疲れたのかもう叫ばなくなった。


「よし!やるぞぉ!!」


僕は自分に気合を入れる。

そいて、カメラに手を伸ばした。

起動スイッチを押す。

そして、


「みなさん、初めまして!!」

「異世界マッドサイエンティストチャンネルにようこそ!!」


僕は精一杯の明るい笑顔を浮かべ、10分ほど考えて作った挨拶を口にする。

僕は生存報告をする気なんてない。

まずは、今回の配信の内容を述べる。


「今回はですね!異世界に来たということで、まずは最初に出会ったモンスター、ゴブリンで実験していきたいと思います!!」


そう言いながら、僕はカメラを自分からゴブリンの方向に向ける。

ゴブリンは虚空を見つめている。

まだ捕まえてから1時間もたっていないはずなんだけどね。

心が折れるのが速いなぁ。


「さて、まずはこのゴブリン、見た目は人間のような見た目ですが、血液はどうなっているのでしょうか?」

「人間と同じように赤いのでしょうか?それとも、紫だったり?それでは、見てみましょう」


僕はそう言うと、ナイフを振り上げ、ゴブリンの腹に突き刺す。

ブシャッ!と赤色の血が噴き出した。

ちなみに、ちゃんとナイフは縛っている縄に充てないようにしたよ。


「おお、赤いですね」

「せて、それでは今度は解剖をしていきましょうか」

「体の構造はどうなっているのか気になりますねぇ」


ナイフを刺したところから横にずらす、ゴブリンの腹が横に避けた。

臓器らしきものがいくつか見えた。

ナイフで皮膚や漏れ出たもろもろをどけながら、臓器を確認していく。


「これは胃ですね」

「こっちは、、、ちょっと、叫び声がうるさいですね。黙らせるのでちょっと待っていてください」


ずっとゴブリンが発狂していて、うるさかったので口に縄をまいた。

叫び声がだいぶ収まる。

うん。

これで、落ち着いて作業できるね。


「さて、作業を再開しましょう。さっき確認したように胃があって、これは腸ですかね?」

「人間より腸の大きさが小さいような気がしますね」

「こrっちは。肝臓、これは腎臓でしょうか?」


解剖している間、苦しいのかゴブリンはジタバタと体を動かす。

だが、途中からだんだんとその動きが治まってきた。

血を出しすぎたかな?


「おっと、かなり弱ってきましたね」

「それでは、今日は最後に、回復薬というものを試してみて終わりたいと思います」

「何でもこの回復薬、少し舐めるだけで傷が治るらしいんです」

「早速使ってみましょう」


僕は最初に見つけた回復薬を無理矢理、一滴だけゴブリンの口に入れる。

すると、ゴブリンの腹の傷がどんどん小さくなっていった。;

すごい効果だね。

でも、だいぶ血を失ってもいたけど、これは血を回復することもできるのかな?


「さて、回復薬の効果も確認できたところで今回の配信は終わりたいと思います」

「ではまた、次回の異世界マッドサイエンスでお会いいたしましょう!さようなら!!」

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