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狂った奴に支援を

「本当にここどこなんだろうな」


僕はいろいろなことを考えながら、とりあえず唯一の高原で会えるたいまつの前までやってきた。

たいまつの下に何か落ちている。

(何だろう?)

僕は屈んでそれを拾った。

それには、日本語で文字が書いてある。


「えぇっと。あなたは異世界に転移しました。素敵な勇者ライフをお楽しみ下さい」

「、、、はぁ?」


僕は書いてあることの意味が理解できず、一瞬体を固める。

だが、少し考えてもよく分からなかったので次の文に目を通した。

もうちょっと僕みたいな凡人でも分かりやすく書いてほしかった。


「ここはダンジョンです。勇者ライフに慣れてもらうために用意しました」

「戦いに慣れていないと思うので、ケガをすることがあるかもしれません」

「その時には、隣に置いておいた回復薬をのんでください」

「他にも必要になるであろう最低限のものは置いておきました。好きに使ってください」

「ちなみに次の階層に行くと、少しだけ支給品があるので、食料がないからと言ってあまり慌てて攻略をしなくても大丈夫です」


そこまでで文章は終わりだった。

僕はとりあえず、書いてあった支給品を言うものを探すことにした。

隣に置いてあるってことだったから、すぐに見つかると思うんだけど。


「うぅん。暗くてよく分かんない。松明とれるかな?」


僕は壁にかかっていたたいまつを外して、床を照らした。

そこには、確かにたくさんの物資があった。

というか、ありすぎた。

持ちきれる気がしない。


「これは、なんだろう?」


僕は緑色の液体が入った小瓶に手を伸ばす。

色から考えると毒かな?

僕の手が、小瓶に触れる。

すると、


《回復薬を獲得しました》

《『回復薬:ランクA』》

《少し舐めるだけで、傷が回復する アイテムボックスに収納しますか? YES\NO》


「うわっ!?」


急に文章が頭の中に流れてきた。

いろいろありすぎて、もう頭が追い付かなくなってきた。

とりあえずこの現象の原理を考えるのはやめて、文章の内容を考えよう。


まずは、最初の文。

回復薬を獲得しました。って言ってた。

獲得っていうのがよく分からないけど、手に入れたってことだよね?

回復薬って言ってるから、今持ってる緑の液体は回復薬ってことかな?

この文からは、それくらいしか分かんないと思う。


次の文は、回復薬:ランクA。

前の文とのつながりから考えて、この持っている回復薬の事だと思うけど、


「ゴブウウゥゥゥ、、、」


うなり声のようなものが聞こえる。

僕は周囲をきょろきょろと見まわした。

でも、うなり声を出しているものは見つけられない。

なので、警戒しつつ、あたりを探索することにした。

支給品類はまたあとで取りにくればいいでしょ。

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