表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メイちゃんが大魔王になるまで  作者: 畑田
2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/155

14話 尋問

 

「メイちゃん。お昼の話、詳しく聞いても良い?」


 お風呂に入り、美味しい晩御飯を食べた後、私はサクラさんに尋問されようとしています。魔王の配下(キャルシィ)も居るのに、目の前で魔王()を尋問するなんて、良い度胸していますね。そんなに私の交友関係が気になるのですかね?


 …違いますね。分かっていますよ。ですが…。


「サクラさん。世の中には、知らなくても良い事もあるのですよ?」


「…そうかもしれないわね。でも、この内容はそれに当てはまらないと思うわよ」


 …つまり、さっさと話せという事ですね。分かりましたよ。もう。


「私が新しくお友達になったのは、炎聖龍です。氷龍、海聖龍に続き、3匹目のお友達です」


「…は?炎聖龍?何よそれ…。それに海聖龍って何よ!海龍と違うわけ?」


 まぁ、そうなりますよね。私だってよく分かっていませんし。


「七聖龍や竜に魔力を譲渡すると、進化するみたいなのですよね」


「…いや、仮にそうだったとしても、どういう状況で魔物に魔力譲渡しようと思うのよ」


 ごもっともです。普通はそんな事しませんからね。私の隣に、普通を破壊する達人が居たので、起きてしまったと言えるでしょう。


「この前の山火事の依頼の時、海龍に手伝ってもらったのですよ。ですが、途中で魔力が足りなくなってしまったので、私の魔力を渡してみたのです。そうしたら、海龍が輝きだして進化してしまいました」


「…聞いてないわよ。もしかして、またカーラが戦ったりして無いわよね?」


 …あぁ。進化した事より、そっちが先に気になるのですね。ごめんなさい、カーラ。言うつもりはありませんでしたが、言い訳出来そうにありません。自業自得なので仕方が無いですよね?


「カーラが海龍を前にして、戦わずに居られると思いますか?」


「間違いなく無理ね。あのバカは、一度ならず二度も約束を破ったのね」


 サクラさんはカーラに、七聖龍とはもう戦わないと約束させた事があります。ですが、その約束は直ぐに破られ、カーラは氷龍と戦いました。その時にカーラは怒られましたが、懲りずにまた海龍ですからね。サクラさんがムカつくのは無理もありません。


「まぁ、もう良いわ」


 ですが、意外にもサクラさんはあまり気にしていない様子です。もう完全に諦めているのですかね?


「良いんですか?」


「えぇ。だって私、受付嬢辞めたもの」


「…あ」


 …つまり、サクラさんの代わりにキャルシィが私達の担当になるので、次の犠牲者はキャルシィという事ではありませんか!長年カーラに虐められて耐性の付いたサクラさんだったから大丈夫だったものの、新人のキャルシィがカーラの後始末をするのは無理ですよ。


「キャルシィは私が守ります!」


「にゃ⁈ …ありがとうございます?」


 良く分かっていないキャルシィ…。可愛いです。


「メイちゃん、違うわよ。私達で守るのよ。仲間なんだから」


「そうですね!凄く心強いです。一緒にカーラから守りましょう!」


 今までは、私1人でカーラを抑えようとして全然ダメでしたが、サクラさんも居るなら抑えられるかもしれません。100%は無理でも、キャルシィのために30%くらいは抑えてみせますよ!


「で、話を戻すけど。炎聖龍は何から誕生したのかしら?炎龍はカーラが殺したわよね」


「その辺にいた竜です。火を噴いていたので、火魔法が使えたのだと思います」


 魔法が使え、ドラゴンの上位種である竜。偶然とはいえ、出会ってしまいましたからね。ドラゴンに比べて数は少なく、SSランクの魔物です。滅多なことでは出会えませんけどね。


「…つまり、メイちゃんは竜の数だけ七聖龍を誕生させる事が出来るわけね」


「…え。…そうなりますね」


 いやいや、可能かもしれませんけど嫌ですよ。世界中の竜に会いに行くなんて、カーラくらいしか喜ばない冒険ではありませんか。そして、もし実行するなら、絶対にカーラが付いてきます。付いてくれば、絶対にカーラは戦います。そんなの地獄ではありませんか。


「よし、じゃあ明日から行くわよ!」


「えぇぇ⁈ 本気ですか⁈」


 何故ですか?どうしてですか?何のためにですか??サクラさんもカーラと同じで、強い敵と戦いたい戦闘狂だというのですか?


 …そんなのあんまりです。私は、サクラさんは普通の人だと信じていたのに…。


「メイちゃん、よく考えて。この世界には緑龍と雷龍が必要なのよ。だから、カーラが戻ってくる前に終わらせておかなければならないわ。カーラが戻ってきてからやろうとすれば、どうなるか分かるでしょ?」


 …あ。


 …サクラさんは私よりもしっかりと考えていたのですね。少しでも疑ってしまった私が恥ずかしいです。


「…サクラさん。流石サクラさんです!絶対にカーラが戻ってくる前に終わらせましょう!」


「えぇ。この事は絶対にカーラに秘密よ!」


「もちろんです!」


 やはり、カーラの危険性を一番理解しているのはサクラさんですね。その上で適切な行動が出来るので、流石としか言いようがありません。頼りになる仲間が出来て、物凄く嬉しいです。


 竜に会いに行くのが嫌なのは変わりませんが、2回で終わらせる事が出来ると考えれば頑張れますね!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ