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メイちゃんが大魔王になるまで  作者: 畑田
2章

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11話 ごめんなさい、スライムさん

 

「ポチ、また乗せてくださいね」


「キャウン!!」


 サクラさんが魔法の特訓を始めてしまったので、私はポチに乗ってお散歩です。魔法の特訓では、私は何も出来ませんからね。


 はぁ、どうして私のスキルは闇魔法なのでしょうね。闇魔法も便利ですけど、水魔法とかの方が良かったです。正直、羨ましいですね。


 まぁ、そんな事を言ってもどうしようもありません。もしかしたら、レベルが上がっていくうちに覚えれるかもしれませんからね。レベルというものは、望まなくても上がっていくものですから。


 そんな事を考えながらポチに乗っていると、ポチは村の近くの森に入っていきました。この森は、小さい頃に私とポチが出会った思い出の森で、入り口付近は大量のスライムくらいしか居ません。まぁ、そのスライムに囲まれて虐められていたポチを助けたのが、私達の出会いでしたけど。


 ガサッ


「………」


 噂をすれば、スライムです。スライムは発声器官が無いので騒がしくはありませんが、どんどん出てきます。ですが、何匹集まろうと今のポチはドラゴンをも倒すくらいなので、相手ではありませんよ。


 …と、思っていたのですが。


「キャウンッッ⁈ キャウウン!!」


「え?どうしたのですか、ポチ。スライムですよ?」


 どういう訳か、ポチはスライムから逃げている様に感じられます。…もしかしたら、スライムは今でも怖いのかもしれませんね。幼い頃の恐怖の記憶は残ると言いますし。ですが、スライムが怖いなら、どうしてこの森に入ってきたのでしょうか。克服したかったのですかね?それとも、うっかりしていたのでしょうかね?


「ポチ、スライムは怖くありませんよ。ポチが踏んだら一撃です」


「キャウン…」


 やはり、ポチは不安がっていますが、勇気を出して近くに居るスライムを踏みつけます。


 プシュー


 ほら、一撃です。スライムは、核が少しでも傷付けられたり空気に触れると死んでしまうので、ポチの体重が上から加われば確実に死んでしまいます。


「流石です、ポチ。頑張りましたね!」


「キャウン!!」


 プシュー、プシュー、プシュー…


 ポチは、1匹倒して力の差を正しく理解した様で、どんどん踏みつけていきます。何だか、少しだけ楽しそうです。


「キャウン、キャウン、キャウン!!」


 プシュー、プシュー、プシュー


 あぁ、完全にスライムを克服した様ですね。凄いです、ポチ。まるで、スライムがスライムの様です。


 …ですが、少しだけ可哀そうに感じてきましたね。ポチの周りはスライムの核だらけになっていますし。絵面的にも、SSランクのポチがEランクのスライムを倒しまくっているというのは、あまり良くないと思いますし。


「ポチ、そろそろ奥に進みましょうか」


「キャウン!」


 プシュー、プシュー、プシュー


 そして、ポチと私は、森の奥に進んでいきます。出てくるスライムを全て踏んでいきながら…。


 どうやら、間違った遊びを覚えさせてしまったのかもしれませんね。ごめんなさい、スライムさん。今後は、ポチが飽きるまで遊びに来るかもしれません。



 ♢♢♢



「ポチ、またですか…」


「キャウン」


 森を進み、ポチが行きついた先に居たのは、またしてもドラゴンの群れでした。はぁ、私の村は何匹のドラゴンに襲われたのでしょうかね。本当に、お父さんが生きていて良かったです。スライムが怖くても、ポチがこの森に入ったのは、これが目的だったのですね。


 まぁ、今度は5匹だけですし、ポチに頑張ってもらいましょう。私はもう、今日は戦いたくありません。


「ポチ、バフを掛けますね」


「キャウン?」


 どうやらポチは分かっていない様ですが、掛ければ理解してくれますよね。


 そして私は、ポチに全力でバフを掛けました。SSランクの魔物(ペット)であるポチに掛けた訳ですから、素のカーラよりも強いでしょうね。なので、絶対に負けません。


「さぁ、ポチ。頑張ってください!」


「キャウン!!」


 ポチは私の合図と共に駆け出し、ドラゴンに向かって行きます。もちろん、ドラゴンは抵抗出来るはずも無く、どんどんと倒されていきます。私の村を襲ったので、自業自得ですね。


 そして私は、倒されたドラゴンをアイテム袋に収納し、村へ帰還します。帰りもポチはスライムを踏みながら移動するので、私は降りて核を回収しながら歩きます。少しですが、お金になりますからね。



 ♢♢♢



 私達が午前中にドラゴンを出した空き地に向かうと、未だに数人が作業をしています。ドラゴンは大きいですし、8匹も居るのでまだまだかかるでしょうね。大変でしょうが、頑張ってくださいね。そして、ごめんなさい。今から追加しますね。


「村長さん。追加で5匹、買い取りませんか?」


「…おぉ。ポチ様が倒してくださったのだな。もちろん、買い取らせてもらおう」


 村長さんは嬉しそうにそう言うので、私はドラゴンをアイテム袋から出していきます。もちろん、頑張って作業している人達の目の前なので、いろいろな反応をされます。流石に、明らかに嫌そうな顔はしませんが、口を大きく開けて微妙な表情をされたりします。皆さん、思うところはある様ですが、ドラゴンを倒したポチに感謝している様ですね。


 そしてドラゴンを出した後、私は村長さんから5万カーラを受け取り、気になっている質問をします。


「村長さん。村を襲ったドラゴンは、全部で何匹ですか?」


「…正確には分からんが、20匹は居たはずだ」


 あぁ、まだまだ居るのですね。予想はしていましたが、明日もドラゴン退治で確定ですね。知ってしまった以上は、放置する訳にはいきませんし。サクラさんにも言わないといけませんね。



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