第66話 悪巧み
おはよーございます!
訪問感謝!ありがとうございます。
「新作に手を出す前に、今の作品を終わらせてね」としつこく言われ「分かってるわい!」と反論しつつ、はや数ヶ月……。
とりあえず一区切りつき(リアルの方)、投稿できそうなので、投稿しました。
人生色々あるけど、継続は力なりの精神を忘れずに、投稿続けたいなーと思う今日この頃。
なっがーーーーーーーい目で見て欲しいです。
切に願う!
「ミーサーちゃん、あされんしますよ」
ドアを叩きながら声をかけた。
「はい」「待って」
中から声がした。
ついでパタパタとこちらへやってくる気配がした。
「アール」「おはよ」
二人して笑顔で出迎えてくれた。
背中に白い翼がパタパタしている。毛繕いの最中だったか?
「やっと来たぴよ」
ついでにモフも出迎えてくれた。
お前ここにおったんかい。まぁそこらへんに居るとは思ってたけどな。
鳥同士で気が合うのかねぇ?
「とーさまとかーさまのところへあいさつにいってたんだ。じゃあ、きょうもガンバロー!」
おー!と、3人と一匹で仲良く中庭に向かった……。
*****
「はい、そこ!コシはこう!2でこう!」
今日も今日とて、厳しくラジオ体操の指導をしながら準備運動をする。
いつも通り、腹筋背筋……あとは走れば素振りをするだけだ。
──あーさわやかぁー!日常って感じする
──マルはそんな感じだよね……
──あ?お前なんか含んでないか?
──別に?それよりミーサーちゃんは大丈夫かな
ふと後ろを見ると、ちゃんとついてきていた。
ミーサーちゃんが、なんとなくゼーハーしている気がするのは気のせいだろう。
ついでにモフはミーちゃんの頭の上に乗り、ピヨピヨ鳴いている。
──ほら、二人とも余裕だ。もう少しスピードあげるか?
──いや、あれ、どう見てもバテてるよね?
──限界を越えてこそ、筋肉は育つんだ!
──脳筋!
「ふたりとも!すこしスピードあげるよ!がんばって」
ビュンっとスピードをあげ、走り出した。
「アー、ル」「……む……り……」
後ろで声がした気がしたが、ここで甘い顔をする気はない。アールと訓練すると決めたのだから、二人には頑張ってもらうつもりだ。
周回遅れの二人の後ろから掛け声をかけ、無理やり走らせたのだった。
「いち、に、いち、に」
素振りをしながら考えた。
──ミーサーちゃんの事、今日話し合うのかな?
──どうだろうな。まぁ朝食の時に会うだろうから、このままって訳にはいかないだろ
──うん……はぁ……
ふと、素振りの手を止めた。
「ミーサーちゃん、そろそろおわりましょう」
フラフラしながらも素振りをしていた二人もとうに50回を越えている。
途中で数が分からなくなっていたようなので限界までやらせてみるかと思ったが、さすがに止めさせた。
「う……腕が……」「あがらない……」
ブルブルガクガクしながら木刀を木に立てかけた。
「はい、せーれつ!ありがとうございました」
「ありがとう」「ございました」「ピヨ!」
お互いに礼をしながら挨拶した。
タオルで汗を拭いていると、例のごとくリリスがやって来た。
「お早うございます。今日も元気ですね」
ニコニコしながらお茶をくれた。
「おはよーリリス。おとーさまとおかーさまにあったよ。2りともおげんきだった」
ニコニコしながら応えた。
「ええ、ええ!それはお喜びでしたでしょう?アール様のご尊顔を拝して、元気の出ない人はおりませんもの!」
相変わらずののアール狂ぶりである。
「はは……ありがと。もう2りともおりてきてる?」
「いえ。さきほどタリル様がおみえになりましたので、今は執務室におられるかと」
ドキッとした。
ドキンドキンと心臓の音が大きくなる。
──マジか。もう来てるって……気合い入ってんな
──まさか早朝に来るなんて……予想外……うわぁ……そうだ!ミーサーちゃんは?
くるっと後ろを振り返った。
二人とも今の会話が聞こえてなかったのか、懸命にお茶を飲んでいた。
──せめて朝食はゆっくり食べさせてあげたかったのに……
──だよな……ちっ!タリルのやつ、来るの早すぎだろ。これだから朝の早い年寄りは……
──こらぁ!お爺ちゃん発言やめい!タリル先生だって、見た目は綺麗で若いんだから
──中身じーさんじゃん。だいたいいくつだよ?人間じゃねぇから基準分からんけど
──それ、謎よね。でも、女性に歳を聞くのはダメなんだからね?
──いや、タリルは男だろ
──え?
──ん?
「アール」「お待たせ」
言い争ってる間に復活したミーサーが側に来た。
「え?あ、う、うん……きがえたら、ボクのへやにきてくれる?」
二人にも心の準備が必要だ。いきなり父さんとタリルに面会じゃ、キツい。
「ん」「分かった」
木刀をリリスに預け、部屋に戻る二人を見送った。
「……アール様、どうかされました?」
「うーん……あのさ、リリスはミーサーちゃんのこと、どうおもう?」
「可愛らしいお嬢様たちですよね。何事にも一生懸命で……好感が持てます」
「うん、だよね。……おとーさまたちもきにいってくれるかな?」
何気に聞いてみた。
好感を持てる相手にはきついことは言いにくいものだ。
「アール様!……それは……まさか……お二人のどちらかと婚約したいとか…………そういう…………」
「へ!?」
思わず変な声が出た。
──リリスさん……飛躍しすぎだろ……婚約て……
──あ~リリスはアールに関してはポンコツだから……普段は有能なのにね……残念リリス
とんでも発言をするリリスには、妄想癖があるに違いない。
「ぜんぜんちがうよ?2りはオトモダチだから」
「そ、そうでございましたね!私としたことが……失礼いたしました。朝食のご用意いたしますね」
焦りながらそう言って、そそくさと戻って行ってしまった。
「アールはミーサーを嫁にするピヨか?」
「なんでさ。だからしないってば」
──5歳で結婚なんて考えらるかよ。まぁ?俺のハーレム要員になら……
──何か言いましたか?
──いえ?こっちにもハーレーダビッドソンあったらいいなって。ツーリングとか、したいなって!
──あるわけないでしょ
──わっかんねぇぞ?万が一ってことも、あるようで無いような……
──結局無いんじゃん!おバカ!
「ミーサーちゃん、あとでね!」
声をかけながら改めて二人を見つめる。
手を振る二人はとても可愛い。
種族特性なのかふわふわした感じで、なんといってもあの羽の触り心地は最高級の羽毛のようだ。
性格も良い。今は子どもでも、あと5年もすれば……いや、それでもまだ子どもだが……。
──嫁か。なるほど……悪くない
──ちょっとマル、まさか本気で言ってないよね?
──いや?わりとマジメに考えようかと
──はぁ!?コイツ、純真無垢な二人をハーレムの餌食に……許さん!
──ちょお、落ち着けって
二人を見送り、もう一度気持ちを切り替えるようにぶんっと木刀を振った。
「……よし」
部屋へと戻る途中、視線を感じた。ふとそちらを見ると、二階の執務室の窓からタリルと父がこちらを見ていた。
ドキリとする心臓を押しこめ、にこりと笑い手を振った。
二人は軽く手をあげ、見えなくなった。
──こっわ……ナルコスは物理的恐怖を感じるけど、あの二人に見つめられると、こう、精神的にくるわ……
──だな……マジでビビるぜ……
「……ミーとサーをハーレムに、か……」
──ねぇマル、さっきから何考えてるの?
──ん~……まぁ……悪巧みかな
──なにそれ
──まぁまぁ、とにかく朝飯食いに行こうぜ。考え纏まったら話す
──そっか、うん、分かった
「アール、早く朝ごはん!」
ペチペチと頭をはたかれた。
「うん。きょうはなにかな?コンソメだといいね、モフ」
ひょいと持ち上げ、ぎゅうっと抱きしめた。
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