表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/66

第40話 うふふあはは

お風呂だ♪お風呂♪


皆で入ると楽しいね!

普通に温泉行きたい……(´・ω・`)


ゆるゆるゆるゆる進行中。

渋滞してるかも?


じゃれてるのを書くのは楽しいね!(^o^)



リリスはメイド室に戻ったが、まだエイナは戻ってきていなかった。


……おかしいわね、あの子何処かでサボってるのかしら?夕飯の支度を済ませなければならないのにまだ戻らないなんて、そうとしか……

ため息をつきながら冷蔵庫を開けると、アールの所に持っていったはずのプリンがそのまま入っていた。


……何かあったのかしら?でも、先に夕御飯をしあげないと……


「あら、エイナはいないの?」

シェフィとビルマが戻ってきた。


「サボり……?」

ビルマが小さく呟いた。


「どうかしら、アール様の所に持っていったはずのプリンが戻ってきてるの。何かあったのかもしれないわ。シェフィ、ビルマ、悪いんだけれど、夕飯の用意を任せてもいいかしら?下拵(したごしら)えは済んでいるの。あとは鍋にかけて煮るだけなんだけど……」

今日のメニューは急な客人用に万人受けするブロロ(ブロッコリーみたいなやつ)とチキチキ(ニワトリみたいなチキチキ鳴く鳥)のシチューだった。


「ええ、わかったわ。アール様案件だとあなたの出番だものね」

しょうがないという風にシェフィが頷いた。


「ありがとう。お願いね」

そう言い、ささっとエプロンを外し、エイナを探しに二階に行った。



二階ではアールたち三人と一匹がキャッキャッとおおはしゃぎしながらお風呂に入っていた。


「ミーちゃん、サーちゃん!いっくよー!」

石鹸を左手に持ち、お湯を手桶に汲み、石鹸とお湯を合わせて風魔法で混ぜ合わせ、大量のシャボン玉を作ってみせた。


「すごい!」

「あわあわ!」


“キャ~アールってばすごいよ!”

“きれーい”



──なぁこれ、大きいシャボン玉作ってさ、中に二人を入れて浮かせたり出来ないかな?シャボン玉の中に入ってふわふわ~って、子どもの夢じゃね?


──わかるぅ~!えーと、ちょっと待ってよ……

こう……割れないように硬化剤で固めるようなイメージよね……そうだわ……スライムの中身がからっぽな……うん……ねぇ、マル!風魔法でこうして……ね?


──あー!なるほどなるほど、よし!



「ふふまだまだ、これからだよ~ふたりとも、いい?」

今度は特大の二人が入れそうなほどの大きな大きなシャボン玉を作った。パッと右手を出し、


『ラップ!』


大きなシャボン玉にPVAを混ぜ、ラップのようなイメージで、さらにスライムのように衝撃に強く形が崩れないように固める。イメージ的には◯ランラップとスライムの融合だな!


「ミーちゃん、サーちゃん、さわってみて!」


「ぷにぷに」

「スライム?」


「んふふースライムみたいでしょ?でもね、うっすいんだよ。こう、ぐっとてをいれると……」


ぷにゅんという感触とともにスルッと中に手が入った。割れることなくそのままの形を保っていた。


「え?」

「中……」


「はいれるよ!ミーサーちゃん、はいってみて」

もう1つ同じものを作り、二人の方に押しやった。


二人とも目を見合わせ、こくりと頷き、そっとシャボン玉に手をいれた。

「うわ!」

「変な感じ」

するすると中に入った。


「いくよー!」

形を保ったまま緩くシャボン玉に風魔法をあて、ふわっと空中に浮かせた!


“きゃー!!アール!面白ぉーい!!”

“ほんと楽しい~アールもおいでよ~!”


“うん!ちょっとまってね!”


「モフ!おいで!」

「ぴよ!」

ビヨーンと跳んで頭に乗ってきた。

ふうーっと大きなシャボン玉を作り『ラップ』してスルッと入った。ふわっと浮かせ、二人の方に行った。



──あは、面白い!なるほど、中からだとこんな風に見えるのね。光の乱射で世界に虹がかかってるみたい


──ああ、足元ふわふわでファンタジーだ……



“アール!これって方向転換どうするの?”

サーちゃんが聞いてきた。


「かぜにのってふわふわするものだから……ミーサーちゃんは、かぜまほーできる?」


ここは浴室で風もない。二人が出来るなら方向転換も簡単に出来るはずだ。


“生活魔法は使うけど。こういうのに使ったことないな。空を飛ぶなら翼があるしね”

“そうだねー”


「そっか……あ、まって、これ、くっつけたらいけるかも!」

風魔法は俺の得意とするところだ。二人のシャボン玉とくっ付ければ……


「えい!」

サーちゃんのシャボン玉にくっ付けた!

途端にパシッと弾けてしまった!


「きゃっ」


「わわわわ!」

やばっ!落ちる!


「アール!」

ファサッと軽やかな音がしたと思ったらくんっと身体が持ち上がった。


「大丈夫?」

サーちゃんの背中に真っ白な羽が生えてパタパタと飛んでいた。


「びっくりした」

ミーちゃんの背中にも綺麗な翼がはためいていた。


「……ふたりともきれー……」



──天使だ……本物の天使。おーマイエンジェルズ……


──ちょっとマル、言い方!おっさんにしか思えないわよ!


──あん?人の感動をおっさんよばわりかよ。まぁ確かにジジイかって自分で思ったけどな!



「ありがと」


ふわっと舞い降りて、ふふふ、きゃきゃきゃっと笑い合い、なんだか楽しくなって、抱き合おうとした──。



「何をされているのですか?お三人様?」


バーン!とドアが開かれた!

仁王立ちのリリスが現れた!

……ゴゴゴゴゴッと後ろに暗雲が立ち込めている!気がする!?


怖い!怖いよ!?リリス!!


俺たち三人は固まってしまった。



──え?リリスこわい……ぷるぷる……


──うん……どうしたのかしら?またマルがやらかした?


──いや、俺ここにお前といただろうが!なんもしとらんわい!なぁ!モフ……って……あれ?モフいない……?



「……アール様、ミー様、サー様、お着替えになってください」

そう言ってタオルを渡してきた。


その迫力に圧倒されて何も言えず、黙ってタオルを受け取り、そそくさと浴室を出た。

脱衣室ではエイナ(という名前だった)が張り付いたような笑顔を浮かべ、着替えを持って待っていた。

ささっと受け取り、ぱぱっと慌てて身につけ、すたたっと廊下に飛び出した!

そのまま部屋に駆け込んだ!



──ちょお!マジでリリスが怖いんだけど!?なんなんだ!?俺、何かしたか!?


──わっかんないわよ!あ、部屋が泥だらけだから?


──え、それ?まぁ……でも、子供だし……部屋を散らかしたくらいであんな般若みたいになるか?リリスだったら“仕方ないですね、アール様”くらいで終わりじゃない?


──んー分かんないなぁ……



脳内会話をしていると、ミーサーちゃんが俺と同じように部屋に飛び込んできた!

二人ともあわあわしているようでちょっと面白かった。


続いて能面のように表情の消えたリリスが入ってきた……。

その後ろから、張り付いた笑顔のエイナが……よく見るとぷるぷる小刻みに震えている!?


「……アール様……お話をうかがってもよろしいでしょうか?」


「……はい……なんでしょう?」

ゴクリと唾を飲み込んだ。


「お風呂で何をされていたのですか?」

能面リリスが口の端を上げて聞いてきた……。

怖すぎる……。


「えーと……ですね……」

シャボン玉作って遊んでただけなんだけど……。

とりあえず、事の経緯を話した。


泥団子を作った際、泥だらけになったので身体を洗うためにお風呂に入った事、ミーサーちゃんも一人じゃつまらないのでせっかくだからと誘った事。

お風呂でシャボン玉を作ってあそんでいたが、だんだん興が乗ってきた。

喜ばせようと大きなシャボン玉に入って遊んでたら、割れて落ちそうになったのを二人に助けてもらった。二人の天使に助けてもらったようで、なんだか楽しくなって抱きついたところでリリスが来たのだ。



──別に怒られることしてないよな?俺は何もやってない!!


──はいはい、知ってるから。リリス的に怒りポイントがあったって事でしょ?神妙にしときなさいよ、マル



「──というわけで、あそんでただけなんだけど……うるさかった?ごめんね。リリス……」


下から見上げるようにリリスを見つめた。

必殺ウルウル目攻撃、発動!


説明しよう!

ウルウル目攻撃とは、うるうるした目で上目遣いで相手の目を見つめることだゾ!そのまんまだ!あざとくなんかないゾ!


「アール様っ──!!」

リリスが怒ったようにパッと視線を逸らした!



──あれ?不発か!?


──え!?リリスなのに……そんな事もあるの!?



「私の方こそ……アール様に説明もせず怒るだなんて……自分が恥ずかしいです……」

胸を押さえつつ、ポッと顔を赤くし、ふーはーふーはーと深呼吸をして落ち着かせている。



──あ、違ったわ。やっぱり効果バツグンだったな。嬉しそうな顔してたわ


──だよね。リリスだしね。良かったー



「ふー……アール様、アール様が汚れない純粋な神のように素晴らしい魂をお持ちなのは、リリスは知っています。ですが、アール様は世間的には人として認められたご子息様なのです……」


リリスの説明によると、五歳を過ぎ、人としての戸籍を獲得すると、身分の高いものは婚約者が決まったりするそうだ!(知らんがな!)


つまり、領主の息子?ともあろう者が子どもとはいえ、メイドでもない異性?と風呂に入るなど、どんな誤解を招くかわからない、してはいけない事だったのだ!



──えー?マジかぁ!?だってまだ幼稚園児だぞ?風呂くらい一緒に入るだろうになぁー


──まぁね。私たちは団子で育ってたしね……でも、そっかぁ~なんだか世知辛いわね!あ、でも、私とだったらいいんじゃない?



「……でも、リリス?ボクはいいんじゃないかな?だってボクは……」


「アール様!!それ以上はおっしゃってはなりません!!」

バッとリリスが抱きついて、口を押さえられた。



──あ~そうか……エイナは知らないのか。まぁな、この子抜けてるっぽいもんな。ポロっと何処かで話しちゃうかもだな


──そうね……ミーサーちゃんにはいつかは知られてもいいかな?って思ってるけど……ずっ友希望だし……まぁまだ早いわね……



「リリス……わかったよ。きをつけるね……」

リリス的にはアールを心配しての事だもんな。仕方ない。

まぁこの身体は確かに特殊だろうし、用心にこしたことはないのかもしれない。


「アール様……申し訳ございません。アール様は何も悪くないのですよ。私の配慮が足りなかったのです」

リリスがしゃがんでアールの前に跪いた。


「ミーサーちゃんもご免なさいね、私が狭量でした。怒る前に説明しなければならなかったのに……許してくださいますか?」



「知らなかった」

「ごめんなさい」

ミーサーちゃんがふるふる手をふって、謝りながらペコペコ頭を下げている。



──あーあ、領主の息子ってのも結構めんどくさいな。まぁ良いこともいっぱいあるけど……


──……そうね。今さら言っても仕方ない事よ。私たちに出来ることをやるしかないんだもん


──お?エル、前向きになったじゃん。なんか落ち込んで静かだったから気持ち悪かったぞ


──悪かったわね!ヒステリー起こして反省してたの!マルが冷静だったから、大人しくしてたんじゃない……


──あーそうか、まぁ俺たちは持ちつ持たれつなんだからさ、俺が切れたときはお前がブレーキになってくれよな!


──……うん、わかった



「……リリス、なんだかおなかすいた。プリンたべたい」

そうだよ。おやつ食べてなかったよ。反省会はそこそこにして、そろそろ腹ごしらえしたいよな。


「ピヨも食べる!!」

モフが突然どこからともなく現れ、頭に乗ってきた!

え?何処に行ってたんだ?この鳥……。

まさかリリスの怒りを察知して、逃げてたのか?


「……モフはもう食べたろ?」

ひょいっと抱っこしながらじとっと見つめた。


「ぴよ?」

小首を傾げ、シリマセンってな顔をしている。


「はぁ……しょうがないな。ボクのを分けてあげるよ」

きゅうっと抱きしめモフモフした。

あー……癒される……。

……モフはアールの癒しアイテムだな……。


「ぴよ!」

嬉しそうにパタパタした。

モフがいて良かった……





さてさてアールの裸ってどうなっているのでしょうか?

ミーサーちゃん、全然気にしてなかったよ?不思議だねぇ~?


(´・ω・`)?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ