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第33話 君の名は

訪れてくださり、有難うございます!

( ≧∀≦)ノ

ミーちゃんサーちゃんの謎に迫ります。

かわいい双子ちゃんのミーちゃんとサーちゃんの正体や如何に!?


知ってた~って読者の方もいらっしゃるかなー。

えへへへ。

応接室ではトムソンがタリルから話を聞いていた所だった。

大筋はタリルから聞いており、後は確認のためにアールから話を聞きたいらしかった。


トムソンが纏めた話では……


“帰る途中、町の定期市の匂いに誘われ、皆様でスースーとスライムレンクを買いに行かれました。数分後に、異種族の女の子2人を伴い、帰って来られました。お二人とも領主邸でお見かけしたことの無い方たちでしが、アール様のお友達とおっしゃいました。その女の子達は、迷子になった精霊のモフ様を見つけてくださったそうです。アール様はそのお礼として、2人を領主館にご招待されました。アール様は館に着いてすぐに、疲れがやってきたのか、お眠りになりました”


「……という風に纏めていこうかと思っております。まだいくつか質問させていただきたいのですが……他にアール様から何か追加事項など、ございますでしょうか?」


市場でスースとスライムレンクを買う途中、モフが迷子になり、そのモフが露店で売っていた石に惹かれ現れた所を、店主のミーちゃんとサーちゃんが保護してくれた。そのお礼のために今こうして館に招待した……ね。


「……はい」

間違ってはない。間違ってはないけど……いいのかな?何だか内容がスカスカしてる気がするんだけど……。



──ねぇ、今の話って、別に間違ってないけど、何だか色々はしょられてない?


──うーん、そうだよなぁ。ナルコスの事とか話さなくていいのか? 結構ヤバ目の話だろ。何せ人間じゃなくなった可能性ある訳だし



チラッとタリル先生を見たら、バチっと目があった。

シーッと言う風に唇に人差し指を当てて、ニコッと笑い、黙っておくようにとの合図を送ってきた。



──あー……なんだか、言わない方がいいみたいね?


──そんな感じだな。なんでだろ?報告書に残したくないってことか?父さんに知られたくない?……それは愚作な気がするぞ


──うーん、よく分かんない。タリル先生にはタリル先生の考えがあるわけで……うん、分からないことは、聞いてみましょう!



『タリルせんせー』

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ってね!ちょっと違う使い方な気がするけど、疑問に思ったことを知らないままなのは気持ちが悪い。

早速電話を繋いだ。


『はい、何でしょうか?アール様』

すぐに出た。

これはほんとの電話より便利よね。タイムラグがなくって……。


『くわしいはなしは、しなくてもいーんですか?モフがいしをたべさせて、ボクがキュアリングかけたら、ナルコスせんせーが、しんしゅになっちゃったこととか……』

重要案件だと思います!


『ははは、新種ですか。アール様はほんとに面白い発想をなさいますね。とりあえずキュアリングについては、まだ不確定要素が多いので、私から直接領主様にお伝えいたします。今回の所は形式だけの報告書を作成してもらいましょう。アール様に説明不足でしたね。申し訳ありません』


なるほど、確かに不確定なことを、中途半端に報告して、実は何でもなかったですってなると、後で報告書を見た時に面倒だけど。


『そーなんですね。わかりました。でもスライムレンクのことは、いってもいーですか?あたらしいレシピがほしいです』

リリスと相談しながら新しいスライムの調理法をあみだすのよ。リリスとなら画期的な何かを産み出せるはず!


『ええ、大丈夫ですよ。アリステア様とお話した後、もう一度アール様ともお話しましょうね』

何を話していいのか、悪いのか、相談しながら決めるってこと?


『わかりました。リリスにはぜんぶはなしたかったのだけど……』

話してはダメなことが多すぎると何も話せなくなりそうね……


『ふふ、キュアリング以外のそこら辺はアール様にお任せいたします。アール様ならば適切な判断をなされるでしょうから』

ふっとタリルからの威圧のような空気が無くなったと思ったら、意味深にそんな事を言いだした。


『……ふぇ……?』



──ええぇ?ちょっとタリル先生ってばアールの評価高すぎない?若干5歳の子どもが何の秘密を守れるっていうのよ?そんなの至難の技でしょ!一つくらいしか守れないよ?


──だよなぁ“秘密ね”とか“内緒だよ”とか“誰にも言わないで”ってのは皆にバラセって事だろ?


──う~ん、アールは思ったことペロッと口から出ちゃうからなぁ……どうしよう?リリスに聞かれたら何でも話しちゃう自信あるんだけど


──あぁなるほど、リリスだもんな。わかるわかる!任せろ、俺もだ!


──いや、それは任せちゃダメなやつ……


──まぁその時はその時だ。なんとかなるだろう。どうせアールだしな



考え込んでいたアールの気を引くように誰かがコホンと咳払いをした。


ハッとして音のした方を見たら、トムソンがいた。あれ?こんな人いたっけ?って、トムソンよ!

タリルとの電話に夢中で、トムソンの存在をすっかり忘れていた!


そうだ……彼と話してたんだったわ。

影うっすいよ!トムソン!まるで空気のようね……。

マズイわね。アールはトムソンの認識が出来ないかもしれない!

目があったので、とりあえずニコリと愛想笑いをしておいた。


「えー、それでですね、そちらのお二人がお友達とお聞きしたのですが……私ですとお話しがうまく出来なくてですね……よろしければアール様からお話しをしていただければ……」

トムソンが歯切れ悪くお願いしてきた。


「あーそうですね……」

チラッとミーサーちゃんを見た。

トムソンもタリルもミーサーちゃんを見つめた。


「サ……!はじ…………」

「ふた…………ア…………」

皆に見つめられ、二人がビクッとして、あせあせと何か言おうとしたが、またまた言葉が消えてしまった。


じっと見ていると、だんだんお目々がうるうるしてきてしまった。ぷるぷる震え、こちらを(すが)るような目で見つめ返してきた。


……なんだか雛鳥が助けを求めているようで守ってあげたくなっちゃう!


ぴょんとソファから飛び降り、ふるふるする二人の所へ行き、よしよしと頭を撫でた。うるうるのお目々がさらにうるうるになった。


「ボクもそうしてあげたいんだけど……」

何かいい方法はないものかしら?



──かーわいいわねぇ、この二人!でも、どうしよ?アールもうまく話せないのよね


──そうだよなぁ、あのさ、パス繋いじゃダメなのか?もちろん口に出して話せるようになることも大事だけど、名前もわかんないままじゃトムソンも困るしな


──なるほど!そういう手もあるか。でも、うまくできるかな?モフを頼る?ミーサーちゃんたちの故郷の言葉、モフなら分かるだろうし……


──うーん、モフはなぁ、気まぐれだからなぁ、途中であきそうだし、信用ならん。パス繋いじゃえよ。エルなら出来るって!でもグループトークって出来んのか?確か魔道具だったら3人まで出来るとかナルコスが言ってたよな?



よじよじとミーちゃんとサーちゃんの間に座り、思いついたとばかりにポンと手を打った。

「はい!タリルせんせー」

挙手!


「どうぞ、アール様」

もうそれだけのやり取りになってしまった。


「パスをミーサーちゃんとつなぐことはできますか?」

マルの言う通りよね。サイレントトークなら片言にはならないんじゃない?

今までの体感だとファーリーは思念伝達みたいなものなのよね。こうと思ったことを相手に伝える思い、みたいな……


ミーサーちゃんが、ハッと顔をあげ、その手があったか!みたいな顔でお互い顔を見合わせた。


「……おそらく可能ですね。複数人で繋ぐことになりますので、はじめはかなりの魔力が必要になりますし、危険を伴います。いいでしょう私も交じらせていただきます。4人のパスを同時に繋ぐわけですので、皆の魔力を均等に使わせてもらいます。……まぁこのメンバーでしたら大丈夫でしょう」

タリルが皆を見回し、顎に手を当てながら思案深げにそう言った。


「よかった!じゃあ4にんでおはなししましょー!ミーサーちゃんもいいですか?」

これで直接お話しするよりは、断然楽に意志疎通が出来るはずよね。


コクコクコクと勢いよく二人が頷いた。


伝えたい事がやっと言えるって感じね……。やっぱりお話ししたかったのよね。

なんだか嬉しくて、思わず二人の手をきゅっと握った。

二人とも驚いたようだったが、ギュッと握り返してくれた。アールより少しだけ大きなその手は緊張して体温が高くなっているのか、熱かった。


「ではよろしいですか?私の手の上に手を置いてください。ミーちゃんは右手、サーちゃんは左手に」

そう言って手を出した。

アールが真ん中で二人の手を握っているのでこれで輪になる。魔力を流すのにもいい感じじゃない?

ミーサーちゃんが神妙にタリルの手の上に自分の手を置き、ゆっくり魔力を解放していった。

タリルも魔力を解放した。


バッ!!とミーサーちゃんを通じてタリルの魔力が流れてくるのを感じた。



──ねぇ、二人相手に同時にパスを繋ごうとしてるわよ!やっぱりタリル先生ってすごいわ!


──そうなのか?


──ええ、だって、繊細な魔力操作が出来ないと難しいもの。右手と左手で違うことを同時に正確にする訳だから


──ああ、そういう感じか。ピアノでもやってたのかもよ?


──なるほど!そうか……じゃあ私もできるかも……タリル先生のお手伝いするわよ



「ファーリー」

タリルがそう言った途端、あやふやだった魔力の流れが、纏められ、ピンッと糸が張ったように繋がった感覚がした。


「アール様とのパスはまだ切っていませんから……アール様、ミーちゃんサーちゃんとパスがうまく繋がりましたから、アール様にもパスを開きますね……ん?」


あ!やっぱりこれはパスが繋がったんだ。そっか、タリル先生とは切ってなかったものね。てか、もう繋げてるみたいなんだけど。


『あの!タリルせんせー、ミーちゃんサーちゃん、きこえますか?』


『聞こえる!アールでしょ?』

あ、これはサーちゃんね!


『わぁーはじめましてみたい。ちゃんとお話し出来るね~』

こっちはミーちゃんか。


『これはこれは……やはり既にお繋ぎでしたか。やはりアール様です、あっさり繋げられましたね』

拍子抜けだという風に、苦笑いをしている。


『はい!なんかピンッてなったので、つながったのかな?っておもいました』


『なるほど、どうやらアール様は一度習得なされた事の応用は容易になされるようですね。ふふふふ、うふふふふ流石です……。ではこのまま話を始めましょうか』


なんとなくタリルが何やら企んでいるようで怖いが、まずはミーサーちゃんの事を聞かないといけない。


「トムソン、4人でパスを繋げました。今から話をしますので、何を聞きたいのかあなたが話してください。アール様か私がおこたえしますよ」

そう言い、ゆっくりと繋いでいた手を離していった。


「はい、ありがとうございます、タリル様。大変助かります。では、まずお名前から伺ってよろしいですか?」

トムソンがペンを持ち直し、改めてノートにむかった。


ミーサーちゃんが二人で目を合わせ、トムソンを見て、コクリと頷いた。


『私はミティアス・キュアノエイデスです』

タリルの右手側にいたミーちゃんが言った。

その声は声と言うより音だった。

まるで鳥の囀りのようにピュローピュロピョロと聞こえた。


『私はサティアス・キュアノエイデスです』

タリルの左手側にいたサーちゃんが言った。

サーちゃんも同じく囀りのような声でこたえた。


『わぁ!なんだかふしぎなはつおんだね!あらためてよろしくね!ミティアスちゃん、サティアスちゃん!』


『こちらこそ~ミーちゃんって呼んでね~』

ほややんとしたミティアスちゃんがそう言った。


『サーちゃんって呼んでね!よろしく、アール!』

快活なサティアスちゃんがそう言った。


タリルがトムソンに伝えている間に、サーちゃんがアールをチラリと見てきた。

何か言いたそうだったが、まだ自己紹介がすんでいない。



──落ち着いたらちゃんと話したいなぁ


──ああ、とりあえずここはタリルに任せよう。後でアールの部屋に来てもらえばいいだろ?


──そうね。モフも入れて……モフってパスを繋げられるの?


──さぁ?やってみればわかるんじゃない?てか、モフはパスとかどうでも良くないか?アイツは石を使えば何でも出来そうだし、パスとか繋がなくってもどの言語でも話せそうじゃん


──まぁそうなんだけどね。でも、精霊とパスが繋げれるなら面白そうじゃない!後でやってみようよ。何事も実験君だよ!



「では、お二人ともアール様とはお友達だと言うことですが……出会いは市場で間違いないですか?」

トムソンがノートに記入しながら質問した。


『えっと……以前アールが馬で館に帰ってる所を見かけたけど……別に話しとかはしなかったから、お話ししたのは今日がはじめてです』

サーちゃんが言った。

実際に話しているのはタリルだが。


「ボクもなんとなくおぼえてました。どこかであったことあるなーって」


『え!?アール覚えてたの?』

あの一瞬で覚えていた事が嬉しかったのか、サーちゃんが弾んだ様子でそうに言った。


『うん、なんだかほかのひととふんいきがちがうなっておもって、きになったんだ』

マルがね!私は寝てたから知らなかったんだけど。ごめんね、サーちゃん。


『そういえばサーちゃんってば、アールが通るーって聞いて、わざわざ見に行ったんだよぉ~』

ミーちゃんがからかうようにニヤニヤ笑いながら言った。


『ちょっと、ミーちゃん!余計なこと言わないで!』

あ、サーちゃんが赤い顔して焦ってる。


かぁわいい~!

うんうん、アールが近くにいるって聞いたら見に行きたくなっちゃうよね?

マルがアイドル状態だったって言ってたもの。私だったらイケメンアイドルが来た!って聞いたら我先にって行っちゃうわ。仕方ないことよ


『えー、よろしいですか?お話がだいぶん逸れてしまっているようなのですが。つまりは市場でモフさんをきっかけに知り合いになったのは間違いないのですよね?』


『『『はい!』』』

仲良く3人で返事をした。


「市場でお知り合いになられたのは間違いないようです。子ども同士ですからね、少しのきっかけでお友達になられたようですね」


ふむふむとトムソンが頷きながらメモをチェックしている。

「では、もうひとつ、お二人の種族を教えていただけますか?」


そう言われたミーちゃんとサーちゃんがパッとお互いに目を合わせた。

以心伝心だろうか?しばらくお互いを見ていたかと思うと、コクンとお互いを確かめ合うように頷いた。

何かをか決心したかのようにアールの方を向いた。


『……あの……実はここに移民する時は言ってないんだけど……』

サーちゃんが言った。


『私たちは』

ミーちゃんが言った。


パサッと軽く何かの音がしたと思ったら、フワッと白いキレイな羽が二人の背後に広がった!それは光を弾き、キラキラと輝いて一瞬目が眩んだ。

と、同時に二人の雰囲気が変わった。

髪の色が全体的に淡くなり、いつの間にか青い瞳だったはずが、二人とも赤い瞳に変わっていた!


『『ハーピー族なの』』

二人の声が揃った。


二人は証明するように立ち上がり、こちらに背を向けた。

美しい羽をパサパサッと動かし、ピュルルーっと甲高い鈴のような音で鳴いた。


「スゴイ!きれいです!!」

思わず大きな声が出た。

二人の背中からフワッとした艶々の真っ白な羽が背中から生えていた。


まるで天使みたいだよ!



──うぉぉ!!エル!野生のふわふわのモフモフが現れたゾ!?鳥人だ、リアル鳥人間だ!


──いや、野生ってなによ!?それにしても……はぁぁぁぁ~キレーイ!なんて素敵な羽毛かしら



「おお!お二人はハーピー族でしたか!」

トムソンが驚いてガタンっと立ち上がった。


「知ってた!」

どこからともなくモフが現れた。

あれ?モフ聞いてたの!?


「……なるほど、やはりそうでしたか」

タリルが気づいていたように、納得して頷いた。


ナルコスはただただ黙って成り行きを見守っていた。

あ、この人、蚊帳(かや)の外だったわ。



──ほんと、ファンタジーよ。ファンタジー!マル、きれいな鳥だよ~そっかぁ~二人とも鳥人間だったのねぇ。どおりでモフと仲良くなるはずだわ。鳥同士だもんねぇ~


──おお、いかにも異世界って感じだよな~。ハーピーって現実にいるんだ……じゃあもしかしてペガサスとかもいるのか!?楽しみだな


──うんうん、まぁこの世界は基本初めて見るものばかりだったけど、夢みたいだわ


──だいたい自分自身がエルフなんていう、はじめて見る生き物だったしな!世界は広いな~



「ミーちゃんサーちゃん、とってもキレーですね~はねがモフモフですぅ~」

さわさわとその真っ白な羽をなでなでした。

最高の絹織物のような感触で、ツルツル滑らかでふわふわだった。


『こっちの発音は私たちのと違ってて、なかなか慣れなくて……でもパスを繋ぐとちゃんと話せて良かった!』

サーちゃんがやっと言えたとばかりにホッとした調子でそう言った。


『あなたたちはどうしてこちらに来たのですか?ハーピー族は高山に住んでいて、あまり下界には降りては来ないでしょう?非常に珍しい事だと思うのですが?』

タリルが警戒心もあらわに、少し詰め寄る感じで質問した。


『……それは』

ミーちゃんもサーちゃんも恐れをなしたのか、黙りこくってしまった。


なんだか事情があるようだった。

そりゃそうか。

事情がなければ高山に住んでいるはずのハーピーが、人里離れたエルフの街に移住なんてしないわよね。


両側にいる二人を交互に見た。

二人とも(うつむ)いて、どうしよう?という感じでもじもじしている。

そんな二人を見ていると、なんだかかわいそうになってきた。

どんな事情があるにせよ、二人はもうアールの友達なのだ。


そんな二人を黙って見ているタリルは、まるで冷酷な尋問官のようだった。


トムソンは何やら懸命にノートをとっていた。



──だいたい最初に会った時から、物言いたげだったんだよなぁ。俺はそれで気になってたんだけど


──そうね、マルはそんなこと言ってたわよね


──なぁ、この質問ってさ、今必要な情報じゃなくないか?別にミーサーちゃんのハーピー事情は、今日の事とは関係無いだろ?


──それもそうだわ。今は市場の事だけに言及すればいい訳だし。話の流れで質問したにすぎないわね


──よし!タリルに言ってやれ!“そんな怖い顔で尋問するんじゃないよ!”って


──よーし!言ってやれ、るわけないでしょうが!バカマル!だったらマルが言いなさいよねっ!


──いや、そこはエルさんが、うまく伝えればいいんじゃないかな?って俺は思いますです、はい……



全く、マルは勝手なことばかり言うんだから。でも放っておく訳にはいかないのも事実だわね。

『あのー、いまミーサーちゃんのじじょーはかんけーないとおもいます!』

タリルを牽制するつもりで、ミーサーちゃんを庇うように言った。


『……アール……』

サーちゃんがピュルと小さな声で鳴いた。

いやーん!かわいい!


『いまはいちばのことだけで、いーのじゃないでしょーか?トムソンはしゅぞくしかきーてません!』

そうよ!背景なんて聞かれてないわよ。人それぞれ話したくない事だってあるわ。


『……まぁ、それは……そうですね。わかりました。今お聞きするのは止めておきましょう』

タリルが仕方ないと言う風に、ふうっとため息をつきながらそう言った。


二人がホッとしたように息を吐き、肩の力を抜いた。


だけどそれは、今聞くのは止めるだけで、見逃してはくれないって事だ。タリルの追求が後回しにされただけの話だった。


まぁね、私だって気になるもの。

でも無理やり聞き出すような無神経なやり方には反対だわ!


アールを守りたいからだろうし、タリル先生の立場はわかるけど……。


ふふん!でも大丈夫、アールにはとっておきの秘策があるからね!

ちゃんと守ってあげるわよ、ミーちゃん、サーちゃん!


アールの両側にあるミーちゃんとサーちゃんの背中から生えているツルツルモフモフした綺麗な羽を、思う存分撫で撫でしながら二人を守る事を心に決めた。





変なウイルスのせいで、休みのようで休みじゃない日々が続いて、ついつい執筆が遅くなる作者です……。 気長にお付き合いいただけると幸いです……m(_ _)m


がんばれーマルエルー!

がんばろ~皆さん!

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