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第25話 やっと思い出した

謎が少しずつ解明されてきたよ!

そして、大事な事を思い出したよ!


(゜Д゜≡゜Д゜)?

どこーーー??


新キャラ登場!!

がんばれーマルエルー!


──なぁ、スライムレンクはやっぱりこの小さいスライムみたいなのが入ってるから“スライム”レンクなんだろ?つまり、このうごうごはスライムで間違いないんだよな?


──だと思うわよ。つまり、スライムレンクは、スライムの赤ちゃんみたいなのを、タピオカみたいにして飲むジュース、ってことよね!


──ザッツ ライッ!謎は1つ解決だ。あとは、ナルコスの“必要ない” 発言なんだけど……2つ意味があるのかなと。まず1つはあの、うごうごもそもそって、感触が……はっきり言ってキモい!味的にも甘いものが多いし、蠢くスライムの感触もキモいしで“必要ない”だ。これはあると思う


──うん、なるほど。でも、それだけ嫌な感触なら、こんなにも一般的に飲まれてるのが不思議よね?


──そう!そこなんだよ!だからさ、逆に普通は“必要がある”んじゃないかと思うんだよな。屋台で売ってる程度のものなんだから、出来れば飲んだ方が良いくらいだろうけど……


──野菜ジュース的な感じかな?


──ああ、おそらくそういう事だと思うんだよな。だから、一般的には需要があるけど、ナルコスには“必要ない”って事じゃないかなって


──すごい、マル!なるほど~だからタリル先生もナルコスも、なんかニヤニヤしてたのね。ただ単に好き嫌いとかじゃないってことだったのか~


──おそらくな。それで、だ。どうして“必要ない”かというとだなぁ……


──うんうん!


──わからん!!



『なんでやねーん!! 』(ビシッ)


はっ!!思わず声が出てしまった!!

はっ!!大声でツッコんでしまった!?

ビシッて手までつけてしまった!


しかもいま、日本語で叫んだ気がする!?


「……アール様?」

タリルがぎょっとしたように声をかけてきた。


「え?」

うわっ!?やだ!私がアールになっちゃってる!?



──エルさん、なんか入れかわっちまったぞ?びっくりだな!どういう理屈なんだろう……?まぁでも、いい機会だ。そのままアールで謎解きやってみろよ


──ふぇええええ!?



「アール様、どうされましたか?大丈夫ですか?」


タリルとナルコスが、突然わからない言葉で叫んだアールを怪訝な目で見ている。


はわわっ!お、落ち着け私!


「はい!だいじょーぶです!ちょっとあたらしいまほー『なんでやねーん』をかいはつしようかと……」

と、適当な言い訳をした。


「新しい魔法ですか?それはぜひともお教え願いたいですね」

キラッとタリルの目が光った。


「あ、まだ……ちょっとおもっただけなので……」

いや、何も考えてないから無理です!ごめんなさい!“なんでやねーん”ってどんな効果があるって言うのよ!?


「……そうですか、ではお考えが纏まりましたらお教え下さいね……?」

残念そうにそう言った。


「あ、はい……」

ほっ……なんとかごまかせたね!



──あははははは!なんだよ?“なんでやねーん”魔法って!?面白過ぎだろ!!お前いくらお笑い好きだったからって……大概だよな!まぁ、今からスライムレンク飲むんだしな。がんばれよー


──うきゃっ!そうだった!


──よし、エル、今だ!“なんでやねーん”魔法発動だ!(笑)


──なんでやねーん!(ビシッ)



「さて、では何処でいただきますかねぇ」

タリルが場所を探し始めた。

え?ここで食べるの?てっきり馬車に戻って食べるのかと思ってた。


「あのーここでたべるんですか?ばしゃにもどらないのですか?」

そっちの方がゆっくり出来ると思うんだけど。ここだと人が多過ぎて落ち着かないのよね……。


「ええ、アール様の顔も売っておきたいですしね」

タリルがにっこり笑ってそう言った。

……どういう意味かしら?


?な顔でタリルを見た。


「……アール様のお顔を知っている者は、館の周辺の者たちぐらいですからね。これからはアール様がどのようなお子様か、皆に知ってもらわないといけませんからね」

ふふと笑い、辺りをキョロキョロ見回し、少し道を外れた、広場のようになっている所にある木陰を指した。


「あそこにしましょう」

3人でそちらに向かった。



──アールの顔を売るって……どういうことかな?


──領主の子としての認知度を高めようって事じゃないか?スースの親父もスライムレンクの少年もアールの顔を知らなかったろ?


──そうだね。でも、別に良くない?身分とかで縛られるのあんまり好きじゃないな~


──それはそうだけどな。でもまぁ大人には大人の考えがあるんだろ?こっちの世界の常識とかわからないしな。タリルがアールの悪いようになることをするとは思えないしな~


──まぁそうなんだけどぉ、大勢知らない人がいるし……モフをなでなでして落ち着かない……と……!!??



「モフ!!」

キョロキョロと辺りを見回した。

やっぱりどこにも見当たらない。



──いない!そういえば……モフ、どこだっ!?


──かんっぜんに忘れてたわ!


──あ、ああ、俺もだ……アイツ……そういや馬車から降りた時、既に馬に乗ってなかったような……え……?マジで何処行った?



精霊だし、迷うとかありえる?いや、モフなら無いとは言えないけど……。それとも気まぐれで誰かについていったのだろうか?

見当もつかない。


「モフ……いったいどこにいったの……?」

小さく呟いた……。



━━━━━━━━━━━━━━



ぼくは天使に会った。

はじめ台の上から見た時は、珍しい色の髪色だなって思っただけだった。

でも、お試しのスライムレンクを渡そうとしたとき、マスクを外した素顔は、とんでもなくかわいかった!!声も鈴を鳴らしたようにキレイだった!

ほんと、ぼくは今まであんなにかわいい子に会ったことなかったよ……。

あの子、ほんとに人なのかな?やっぱり本当は天使だったんじゃないかな?

金と銀の瞳だったし、月の神様の御使(みつか)いじゃないかな?

とってもかわいくて、キレイな子だった。

……また会えるといいな……


そんな思いに耽っていると、


「スライムレンク」

「青」

「1つ」

「ください」


下から女の子がとぎれとぎれ話す声が聞こえた。

ハッと気づいた!そうだ、まだお店番してたんだ!


「あ、はい、いらっしゃいませ!青1つですね。大きいと小さいありますが、どちらにしますか?」

声の方を見ると、とてもよく似た二人の女の子がいた。


「大きいの」

「ください」


あ、途切れ途切れに話すと思ったら、二人で交代交代で話してたんだ。


「大きいの1つですね。中銅貨1枚になります」


髪を右側で一纏めにしている方の女の子が、黙って中銅貨1枚を台に置いた。


「はい、どうぞ。ありがとうございました!」


髪を左側で一纏めにしている少女が受け取った。

二人はくるっと背を向けて、たったったっと走って行ってしまった。

……なんか、変わった二人だな。二人で一人みたい。双子かな?すごく似てたものな。


「あんちゃん!ラモンを2つおくれ!大きい方で」

またお客さんがきた!


「あ、はい、ありがとうございます!」

今日は大盛況だな。


ふと顔を上げて見たが、いつの間にか二人は何処かへ消えてしまっていた……




<ミーちゃん、先に飲む?>

左側で髪をまとめている女の子がもう一人に話しかけた。


<ううん、いいよー。サーちゃん先に飲んでー>

右側で髪をまとめている女の子、ミーちゃんが言った。


ミーちゃんとサーちゃんは、とてもよく欲ていた。二人が並ぶとまるで鏡写しのように左右対称に見えるほどだった。

そしてその二人で話す時の声は、人の話す声とは違っていた。

それはまるで鳥の(さえず)りのようにピュロロロロー、ルルルロローと響く声だった。


<ねぇ、サーちゃん。さっきの精霊さんまだちゃんといるかなー?>


<いるんじゃない?コレ、飲みたいって言ってたし>

サーちゃんと呼ばれた女の子がスライムレンクを掲げた。


<いるといいなー>

ミーちゃんと呼ばれた女の子がピュローっと鳴いた。


二人は自分たちの売り場だった場所に急いで戻った。売り場ではキレイな装飾品を売っていた。そこにモフと名乗る石の精霊がやって来たのだ。売っていたタンザリー石で出来たブレスレットに興味を持ったらしい。タンザリー石はここから遥か南でしか取れない、珍しい透明の石だった。それに釣られるようにフラフラと現れたのが、モフだった。


<あ、いたよー。石の精霊さん、いたー>

ミーちゃんが言った。


<ほんとだ。じゃあお店番してくれたお礼にこれあげちゃおう!>

サーちゃんが言った。


「あ!ミーとサーきた!それ!ピヨのか?」

ピヨピヨと鳴きながら寄ってきた。


<飲んでみたいって言ってたから買ってきたよ。1つしかないから全部飲んじゃだめだからね>

サーちゃんがそう言いながらモフにスライムレンクを渡した。


「わかった!」

ながーい舌をコップに突っ込み、ペロンシュパパッと一口?飲んだ!


<んぴゃ!?>

サーちゃんがピロララっと叫んだ!


<あやや!>

ミーちゃんがピリロロっと叫んだ!


「飲んだ!!」

と言って、残りを渡してきた。


<まさかそんな飲み方するなんておもわなかったなぁー>

ミーちゃんがあははと、苦笑しながらそう言った。


<…………いい……もう……モフちゃんが全部飲んじゃっていいよ……>

サーちゃんが、スンと、死んだ魚のような目で言った。


「ん?いいのか?全部飲むぞ?」

モフが嬉しそうにピーヨとパタパタ翼を動かした。


<どうぞ>

<いいよ>

二人からOKをもらったので喜んでスライムレンクに飛び付いた!


「これ、うまいぞ!コンソメもうまいぞ!」


ハッと気づいた。

帰ったらコンソメスープとクッキーが待っているのだ。やはりコンソメスープは見逃せない。

そう言えば、アールは何処にいるのだろう?

町をふよふようろうろしていたら、いつの間にかはぐれてしまった。


「ミー!サー!アールを探せ!いいものやるぞ!」

ここは人が多過ぎる。

ジャマぴよなので、蹴られたり踏まれたりするかも知れない。

ミー、サーは普通の人にも見えるので、人を探すのも簡単だろう。


<何をくれるのー?>

ミーちゃんが聞いてきた。


「この石だ!2つやるぞ!」

ポシェットから、うっすら赤い石を取り出した。これは夜目が効くようになる石だった。ミーサーは夜目があまりきかないせいで、ひどい目にあったらしい。


<すごい、さすが石の精霊!初めて見た>

サーちゃんが目を輝かせてその石を見つめた。


<そんな貴重なの、くれるのー?>

仲間から聞いたことはあったが、その石を実際目にするのは、はじめてだった。


「やる!」

モフがポポイっとミーとサーの口に1つずつ放り込んだ。


二人がコクンと飲み込んだと同時にパアッと光り、目の色がほんの少しだけ濃くなった。


<ありがとー!>

<ありがと、モフ!>

ぎゅっと二人がモフに抱きついた。


ふわふわのモフと、ふわふわの二人がくっついて、ふわふわふわふわになった。


「ピヨは石の精霊!何でも出来る!」

ふんっとふんぞり返った。


<うん!すごいねー>

<ふふ、人探し以外はね?>


「アール」

「探しに」

「行く」

店を仕舞い、モフを抱っこして、二人でアールとやらを探しに行くことにした。





ミーちゃんとサーちゃんはどうしてモフとお話出来るのかな?


ちょっと不思議な双子ちゃん。

新たな謎がうまれちゃったよ……。

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