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お姑さん

「ふい~、ただいまぁ」


「お帰りなさいなのじゃ♡魚人族マーマン達の様子はどうじゃったかの?」


「元気そうにやってたよ、新しい結界も問題なし。稲作の方はまぁ問題無さそうだし他の作物も順調順調、ってか今回もなんかやたらと歓待されてな……ほれ」


「これはまた凄い量の魚じゃのう……。一度には食べきれぬから干物か何かにするかのう?」


「んじゃ捌き方教えてやるから一緒に調理するか?」


「うむ! 一緒にやるのじゃ♡」


 最近はノルンの包丁を持つ姿も様になってきちゃって……。最初の頃の危なっかしかった頃を思い出すなぁ。教えた分だけ上達してくれるからマリーと違って教えがいがあるねぇ。


「そういえば留守中にふみが届いての?」


「文……手紙? んん? こんな所に誰から? どうやって? マリーが孤児達の近況でも送ってきた?」


魔王城(実家)翼竜ワイバーン便での。というかマリーじゃったら直接食事をたかりにくるじゃろう? 母上からじゃよ、母上。なんでもあちらの仕事が停滞中らしくての、様子見がてらこちらを訪ねて来るそうじゃ」


「ふ~ん。訪ねてねぇ……って! 来るの!? お義母さん!! いつ!?」


 いつかこういう時が来るのは覚悟はしていたが突然すぎる! お姑さんの来訪とか一大イベントじゃないの! とりあえず気持ちを落ち着かせてしっかり準備をしないと……。


「文には今日の午後辺りと書いておったのぅ……会うのは久し振りじゃから楽しみじゃ♪」


「っっ! 今日の午後!? もう正午過ぎてるじゃん! ちょっとまて片付けないと……!」


「別に気を遣う必要は無いぞ? マリーやテリオスを招くのと変わらぬよ、気楽に構えればよいじゃろ?」


 いや、気楽にってそういう問題じゃ無い! 仮にもお姑さんが訪ねてくるんだから粗相があっちゃ駄目!

 ってかそもそも魔界を治める現役魔王様だし! 成り行きとは言え魔界の片隅で領主やってる俺からしたら上司! 余計のこと何かやらかしちゃいけない立場でしょうが! 

 ……それに俺は旦那を殺した張本人であるわけで……あ、いかん、胃に穴が開きそう……。


「茶の一杯でも飲んだら帰るじゃろ、新婚家庭に長々居座るような無粋な真似は伯父上ではあるまいしせぬであろうよ。……はっ! そうか……そういう事じゃな? 心配せずとも母上が帰った後でたぁ~っぷりいちゃいちゃする時間はあるじゃろう? もう! お前様は仕方ないのう♡」


 いや、そういう事じゃ無くてですねノルンさん? なんつーかこれはプライドの問題? でもあるんですよ、だらしない人間だと思われたら先代魔王(お義父さん)やノルンの顔に泥を塗る事にもね?

 ……ってかなんだ……? 寒気? 体の芯が冷えるような感覚……風邪でも引いた? いや、これは……。


「ぬぬっ、来たようじゃの?」


 周囲一帯が凄まじい重圧プレッシャーに包まれる、灰輝龍ミスリルドラゴンと戦った際にも、先代魔王と戦った際にも感じ得なかった絶望的とも言える魔力の奔流に景色から色が消え失せ視界がモノクロに染まる……。

 小鳥の囀りも、虫の音さえも消失した中で、無音の中をただただ巨大な力の塊が移動している気配だけが感じられる。冗談じゃない、何これ? 先代魔王と比べても桁違い、いや、段違いの重圧プレッシャーが辺りを支配し、微かに震える掌にじっとりと汗が滲む。

 永遠にも感じる時間、周囲を満たす魔力のように濃密な一瞬が過ぎ、扉の前に辿り着いた気配が躊躇いがちに二度、三度と扉をノックした。

プライベートが忙しくなかなか更新できていません(´;ω;`)

頻度を上げれるように頑張りますので今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m

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