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トマトとツナの冷製パスタ

 恐る恐る扉を開き入った世界樹の中は木の中であることを感じさせないほどに光で満ちた落ち着いた空間となっている。ってか広っ! こりゃマジで大豪邸だわ……。


「おぉ……これは想像以上に広いな……。だがここまで広い空間取られたら重さで倒れないか不安になるな……」


「そこら辺は大丈夫よ、なんて言ったって世界一丈夫でしなやかな世界樹よ? 樹皮だけになっても早々倒れないわよ」


「うぬぬ……逆に広すぎて落ち着かんのぅ……もっと、こう……密着出来る位の空間がじゃな……」


 玄関入ってのLDKが三十畳以上はあるか……多分あっちのドアが寝室、そんでこっちのドアが書斎? 最初イメージしたやつがまんま拡大された感じだな……。


「まぁ内見ないけんは飯食ってからのんびりとだな、流石に腹が減った」


「お前様今日は何を作るんじゃ?」


「暑い上に魔力を限界まで吸われてヘロヘロだからな……簡単にパスタでいいか?」


「パスタは私も好物だよ~、何にするの? トマトソース? クリームソース?」


「あ~っ! 暑苦しいから寄ってこない! どっちでもない、今日のメニューは冷製パスタです」


「冷製? 冷たいの? 聞いたこと無いね~……パスタって温かいの食べるもんだし冷やしたら麺がくっついて固まらない?」


 冷製と聞きマリーが渋い顔をする、まぁ当然っちゃ当然か。こっちじゃパスタは温かい出来たてを食べる物、冷えたパスタといえば下賤げせんな食べ物、普通は食わないで捨てちまうもんだ。


「調理の仕方で変わるんだよ、まぁ見てなって。材料はトマト、魚のオイル漬け、マヨネーズに醤油、塩コショウっと……あ、大葉もあったな、刻んで入れよう♪」


水月鮟鱇ルナアングラーがまだあったんじゃな?」


「他の料理に使うには量が少なかったからな、蒸してオイル漬けにしておいた、こいつ単体でマヨネーズで和えたらご飯にもパンにも合うぞ? まぁ今日はパスタに使っちまおう」


「うぬぅ……気になるのぅ……また狩りにいかねば……」


 ……次に狩りに行くときはこっそり一人で行こう……。いや、気付いたら追いかけてくるか、危険な魚が居ない場所があればなぁ……う~む……。


「ダイキ~? トマトどうするの? 切ったら良いの?」


「おぉ、その前に湯剥きするから貸してくれ」


「湯剥きとはなんじゃ?」


「まぁ見て貰った方が早いな、まずトマトの尻に十字に切れ込みを入れて、次に沸かした湯に入れる」


「ぬぬ? 火を通すのかの?」


「火を完全に通す訳じゃないよ、トマトの皮と実の間には熱に弱い層があるんだ、だから10秒程茹でた後氷水に浸けたら……ほいっと」


「おぉっ! ツルッと剥けたのじゃ! これは壮快だのぉ、妾にもやらせておくれ!」


 このツルッと剥けるの楽しいんだよな~、俺も親の手伝いして剥くの好きだったっけ……。っとちょっと待て、幾つ剥く気だ? トマトは美味いがそんなにはいらない!


「ノルン、楽しいのは分かるがその辺にして……ってマリー? 何してんの?」


「痛だっ……痛ちっ! ……ぬぬぬ……痛いっ! いや、まだまだ……アウチ!」


「……お前は手を刻んでるのかトマトを刻んでるのかどっちだ? 血が混じって変な病気になったらどうするよ」


「うぐぐ……人を病原菌みたいに言わないでよ……痛っ! 大丈夫……ハァー……ハァー……継続再生リジェネレートの魔法かけてるから切った先から再生を……っ痛ぁ……」


「料理するのにいちいち上級回復術使うなよ……異物混入が怖いからお前はもう包丁を握るな! ってノルン! トマトはもう剥かなくていい!」


「あぅ……楽しくてつい……」


「もうお前らは邪魔しないで大人しく待ってなさい!」


 しょぼくれた表情で引き下がった二人だが今度は室内の探検に興味がシフトしたらしい、何やら話しながらあちこちドアを開けたり二階部分を覗いたりしている。


「まぁ、邪魔しないならいいか……。よっし、んじゃ夕飯を作りますか!」


 トマトを賽の目に切って魚の油漬け、マヨネーズ、醤油と和える。塩コショウで味をきめたらソースの完成。パスタは少し長めに茹でて……茹で上がったらザルに移して冷水で洗って冷やすっと。


「っと、大葉を忘れるとこだった。千切りにしてソースに和えたパスタに乗せれば……トマトの冷製パスタの出来上がり。うっし、お~い! 出来たぞ! 食おうぜ!」


「は~い、お腹ぺこぺこだよ~」


「もうできたのかの? 手早く出来る物なのじゃなぁ」


 二人で寝室に篭もって何かしてたみたいだが一体何をしてたのやら……いらんことしてなけりゃいいがなぁ。さっさと食って俺も部屋の確認をするか。


「へ~、見た目は美味しそ~。おっ、麺が固まってない!」


「水で表面のぬめりを除いて油分の多いソースを絡めてるからな、まぁ食ってみてくれ」


「むむぅ! つるつるシコシコしておって美味い! マヨネーズでこってりしておるかと思ったらトマトの酸味がサッパリさせてくれるのぅ」


「ほんとだ! 冷えたパスタって抵抗あったけどサッパリしてて美味しい! それに刻んだ葉っぱ? これの香りが後味にいいね~」


「暑い日は冷たい麺類がいいなぁ、素麺がありゃいいんだが……流石に無いものねだりだな」


「そーめんとはなんじゃ?」


「パスタよりずっと細い麺でな、暑い日に冷やして食べると美味いんだ……まぁ、こっちには無いから食う機会は無さそうだな、作り方もわかんねーし」


「ぬぬぅ……残念じゃ、いつか食べてみたいのぅ……」


「ハハハ、どっかの誰かが開発してくれるのに期待だな」


「さて、と、お腹も一杯になったし帰りますか~! ごちそうさま♪」


「お? 今日はやけに素直だな? 明日は雪でも降るんじゃないのか?」


「人聞きが悪いねぇ……ま、またくるからその時はご馳走してね♪あと、寝室のは新築祝いだからとっといてね~そんじゃ♪」


「気を付けて帰るのじゃぞ~」


 やれやれ、ようやく嵐が去ったか……またくるっつってたけどしょっちゅう来られても困るから結界強化でもしちまうかな?

 ……そういや寝室にどうこうって言ってたがさっきノルンと何かしてたのか? ……嫌な予感しかしないが……。


「そういやノルン、さっきマリーと寝室で何をしていたんだ?」


「ぬふふ~♪寝室のグレードアップをの♡お前様に気に入って貰えるといいのじゃが……」


 ノルンに促されるまま寝室の扉を開く……。……なにこのピンクいお部屋……ってか何で壁が鏡張りなの?? 照明もなんだかエキゾチックなピンク色……。


「お前様! 見るが良い! このボタンを押すとベッドがぐるぐる回るのじゃ! それに貰ったこの枕、表に『はい』裏に『YES』と書いてあるがどういう意味かの?」


 ……あぁんのクッソババア……!! どこからこんなもん仕入れて来やがった!? ってかどこに持ってた?? 次に会ったら沁みが浮き出るまで日干しにしてやるっ!!

トマトとツナの冷製パスタ


 最近暑くなってきてるので冷たい麺類が美味しいですね(っ´ω`c)


トマト:1個

ツナ:缶詰半分位

大葉:2枚位

パスタ:一人前

マヨネーズ:大匙1.5杯

醤油:小匙2杯

ヨーグルト(無糖プレーン):大匙1杯

塩コショウ:少々


1.トマトを湯剥きして2cm角に切る。


2.ボウルに切ったトマト、ツナ、マヨネーズ、醤油、ヨーグルトを入れて混ぜる。味見をしてみて足りないようなら塩コショウで調整して下さい。


3.パスタを表記の時間より1分長く茹でる、茹でたらざるに空けて流水でしっかり冷やす。


4.パスタが冷えたらボウルに入れてソースと混ぜる。盛り付けてからお好みで千切りにした大葉をトッピングして完成。


 ヨーグルトは入れても入れなくてもいいですが私は入れた方が好みですね、味がまろやかにm(・ω・m)

 パスタを1分長く茹でるのは流水で締めるので余熱が通らずパスタの芯が残ってしまうため、トマトをミニトマトで代用するとトマトの味が濃くなって美味しいです(*´ω`*)

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