かき氷
「うぇ~、暑いよ~、何で私が大工仕事させられるのさ~」
「てめーの軽率な行動が原因だろうが、サボってないでちゃきちゃき動け」
憎らしいほどに照りつける太陽の下、今日は皆でお家を直しております。ってか改めて確認したら建屋どころか基礎までガッツリ抉れてる……。保護魔法もかけてたんだがなぁ……。流石は最上級闇魔法、子供の魔力でもここまでの規模とは……。
「ぬぅっ! マリーは旦那様に近づくでないぞ! お主は旦那様の半径100メートル以内接近禁止じゃ!」
「うぇっ? 近づいちゃ駄目なら作業免除? やったぁ♪」
マリーがガッツポーズをとるがそうはいかない、元凶にサボらせるなんてあるわけがないだろ?
「そういう事なら俺らが出掛けてくるから後はやっといてくれ、今日は暑いから水辺にでも行くかな?」
「水辺とな? ならば今回は海がよいのぉ、海鮮でぐらたんが食べたいのじゃ!」
「ちょっと待ってよ! 私は建築には明るくないんだからさ、一人でやらせたら掘っ立て小屋も作れないよ~?」
「分かってるよ、言ってみただけだ。ノルンも残念そうな顔をしない、壊したのはノルンでしょ?」
ってかマジで暑いな……何でこんな日にこんな作業を……。いや、もう言うまい、ただただ黙々と作業をこなすのみ!
……とは言っても……ここまで暑いと熱中症になっちまう……まぁ暑苦しいのはノルンがしがみついて離れないのもあるんだが……。
「あ~っ! もういい! とりあえず休憩! このままじゃ脳が煮えちまう!!」
「? それは美味いのかの?」
「……喩えだよ、俺の脳まで食おうとするんじゃない」
「なんにせよ早く木蔭に入ろ~、喉カラッカラ! 干物になっちゃう~」
全員汗だくつゆだく、こういう暑い日にはやっぱアレだな、アレ。
「マリー、氷を塊で出してくれ、頭くらいのサイズで」
「? 食べるにはそれだと大きくない? まぁいいや、口の中に直接でい~い?」
「待てや、俺の頭を破裂させる気か? いいもん作ってやるからそこのテーブルの上に置いてくれよ」
息も絶え絶えな様子でマリーが作った氷をセット致しますは……ジャーン! 氷削り器~♪ 作って貰ったはいいが使う機会がなかったんだよな~、さてさて皿を置いてハンドルをぐ~るぐる♪
「ぬぬ? お前様なにやら楽しそうな……おぉ! 皿の上に雪が積もっておるぞ!? 妾にも! 妾にもやらせてほしいのじゃ!」
「おぅ、一定のスピードでぐるぐるハンドルを回すんだ。んで、皿に山盛りになったら……ほい! この自家製フルーツシロップをかける!」
「真っ赤なシロップ……沈んでいるのはイチゴかの? こちらの紫のにはブルーベリー……レモンのものもあるのぅ?」
「まぁポピュラーなとこでイチゴを試してみるといい、シロップをかけたらこの練乳を上からたっぷりと……!」
暑い日にはやっぱりコレが最高! カキ氷の出来上がり!
「見た目にも綺麗じゃのぅ、さてさて味は……! くぅ~っ! 冷たくて甘酸っぱい! そして練乳の濃厚な甘味! これはいくらでも食べれそうじゃな!」
「カキ氷、気に入ったみたいだな。でも食べ過ぎたら腹が冷えるからな? 温かいお茶も淹れたからこっちも飲むんだぞ?」
「うむ! ほぅ……温かいお茶で口の中が火照ったところにまたキンキンのカキ氷! これは堪らん……!」
「ちょっとちょっとダイキくん~、頑張って氷を作ったマリーちゃんには~? まだですか~?」
マリーが胸元を開いて扇ぎながら懇願するが……。
「う~ん……どうすっかなぁ? ノルンさんジャッジを」
「有罪!」
「うぇ!? そりゃないでしょ! 頼むからさ~私にもちょ~だいよ~」
「仕方ないのぅ、もうあのような愚行は犯さぬと誓えるならよいぞ?」
「……だそうですが?」
「誓う誓う誓いますって! だから早くぅ! もぅ……もぅ我慢出来ないっ!」
「ほいよ、慌てず食べろよ?」
慌てず、と言ったのが聞こえたのか聞こえなかったのかマリーが勢いよくカキ氷を掻き込んでいく。あ~あ……そんなに急いで食べたら……。
「わ~い! いっただっきま~す! おぉ~っ! レモンシロップの酸味と練乳の甘味が疲れた体に効く~っ! シャクシャク……これはっ……ムシャムシャ……最高っ……っっあ、頭がキーンと……あだだだだだだ! 何これっ!?」
「慌てて食うからそうなるんだよ、じっとしてりゃ治る。さて、俺も……くぅ~っ沁みるなあ……」
少々生き返ってきたが、さてはてどうしたもんかなぁ……このペースで行くとそう簡単には終わらないだろうし、害虫除けの結界かけながらの寝泊まりは流石に面倒だからなぁ……。さてはてどうしたものか……。
「さて、家を建てるにしてもやるならきちんとやりたいしな……どうすっかねぇ……」
「ねぇ? 家の外観とか間取りとかにはこだわりあるの?」
「? いや、そこまで極端なこだわりはないな。ただ前のより丈夫でがっしりした家にはしたいが……」
「それなら丁度いいのがあるわよ♪マリーお姉さんにまっかせっなさぁ~い♪」
……この台詞に過去何度騙された事だろうか……不安しかありゃしねぇ……。
シロップm(・ω・m)
フルーツシロップってのは割と簡単に出来るもので、日持ちもある程度するので目当てのフルーツが安いときに作っておくと季節が終わっても楽しめます(っ´ω`c)
イチゴシロップの例で書いていきますねm(・ω・m)
イチゴ、氷砂糖:同量
1.密閉出来る瓶を煮沸消毒、もしくはキッチン用アルコールスプレーで消毒。
2.瓶が冷めたらヘタを落としたイチゴと氷砂糖を層になるように交互に瓶に入れていく。
3.しっかり封をして常温で保存、3日ほど毎日瓶の蓋を開けて中身をかき混ぜる。(蓋をしっぱなしだと発酵ガスで瓶が破損する可能性があります)氷砂糖が完全に溶けたら完成、冷蔵庫に移して保管しましょう。
牛乳で割ったり、レモン汁を加えて炭酸で割ったりお酒で割ったりしても美味しく頂けます、残ったフルーツはそのままレモン汁と砂糖を加えて煮詰めてジャムにしてもよろしいかとm(・ω・m)
色とりどりのフルーツシロップが棚に並ぶ様はインテリアとしても楽しく綺麗な物ですね(*´ω`*)




